レビュー一覧

ストーリーの柱は２本かな？二人の関係の話とヒロインの冤罪と。あとヒロイン母の虐待もありましたね。ヒロインの母はかなり問題のある人でした。衣食住はちゃんと与えていたようですが、教育の機会を奪い、大人になっても読み書きができなくさせたり、娘の稼いだお金目当てに望まない仕事をさせたり。etc.　こういう人権的要素の入ったお話は好みです。　ヒロインの薬物疑惑はあとから考えたらものすごく計画的に怪しい状況を作られていたなと思いました。でも、薬物の使用直後と思われたタイミングで逮捕されたのに血液検査とか尿検査とかしないんでしょうか？そうしたら何も出て来ないので随分容疑が薄まったと思うのですが。著者がそういう知識がなかったんでしょうか？　ずっと恋している彼から突き放されるヒロインが切なかったです。彼氏は過去のつらい出来事のせいで、当事者の娘と言うだけで何も悪くない幼子だったヒロインにまで悪感情を持ち、そのくせ彼女に惹かれてしまうのが忌まわしくて避けようとしていました。その割にはヒロインの無実の訴えをちゃんと聞いていて、公平な人だと思いました。　ヒロインが彼が思っていたような人間で無いと少しずつ分かっていく過程やヒロインが大事にされる様子が良かったです。なかなか素敵なラブストーリーでした。　　

最後の最後、決定的なワードで、明らかな誤訳(°▽°)興醒めしちゃいましたー。ストーリーは面白かっただけに、残念！

親同士の不倫やドラッグ疑惑などの問題で惹かれあっているのに正直になれず衝突してばかりのヒロインとヒーローです。ヒロインの方が先に自分の気持ちを正直に伝えるけど、ヒーローがなかなか正直にならないというか表現しないというか。そのせいで最後までもつれるし。ヒーロー…最初の方と最後の方じゃ別人のようでした。