レビュー一覧

ヒロインを叔父の財産目当ての妖婦だと勘違いしてしまうヒーロー。ヒロインを見ているうちに誤解かもと思い始めるヒーローですがその理由に説得力があまり感じられなかったです。前の職場の銀行家に電話して真実を聞いて嘘だったとわかったとか。普通、電話で自分がセクハラしたなんてバカ正直に言うかな。絶対言わないよねと思いました。ヒーローの葛藤とか心情が延々と続き読んでいて疲れます。ヒロインは優しく思いやりのあるいい子の設定ですが、実際には仕事もせずヒーロー宅に居座り、高価なドレスや服を買ってもらい子犬と遊んで暮らしただけです。ヒーローヒロイン共にあまり魅力を感じられませんでした。

勘違いで始まる物語です。その勘違いも中途半端なところで解決し、後はヒーローの押しの一手で恋が進みます。でも、なんか頭でっかちなヒーローの言動が噛み合わない。お互いに家族の愛に恵まれず育ったという、涙なくしては聞けない過去も上手く伝わらないほどあっさりしていて残念でした（この手の話はくどいほど強調してほしかった！）。ヒロインはブロンドのふっくら美人……メロンのような胸のヒロインといい、この作家さんの描く主人公は豊満な女性が好きなのでしょうか？　２００９年に亡くなられたそうで、新作が読めないのは残念です。