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読みやすいのですがヒーローがずっと怒っているのであまりどきどき感はないです。将来の国家元首を守るため便宜上の結婚を頼まれたヒロインです。雇ったナニーが裏切りもので暗殺未遂にあったばかりなのに、名前も素性も知らないヒロインを雇うという設定に無理があるかな。ヒーローは西洋人との混血で子どもの頃は苛められ辛い目にあっていまう。その上実の父親は母親の金目当てで結婚しギャンブルで浪費して離婚したことで父を恨みに思っています。でも物事の側面はひとつではなく、父親にも言い分があり母親だけが善人ではないことが次第にわかってきます。ヒロインはヒーローの甥の赤ちゃんを可愛がり、便宜上の夫であるヒーローに次第に惹かれていきます。ヒーローは父親の影響で西洋人に偏見を持ちヒロインに冷たくあたるんですけどね。でもヒロイン弟を恋人と勘違いし嫉妬しているのがわかります。最後にヒーローは父親と母親、どちらの意見が真実かわからないがもう今となってはどうでもいいことだと気付き、ヒロインへの愛を告げてハッピーエンドです。

ヒーローは超絶的な偏見野郎なので、好きになれなかったです。西洋人とのハーフで、父親に捨てられたと思い込んでいるせいで西洋人に嫌悪感を抱いている・・・という設定だけど、ヒロイン関係ないじゃん！！関係ない人間に八つ当たりしまくるはた迷惑な野郎です。そして、ヒロインは銃撃戦に巻き込まれ、ヒーローには罵倒され、誘拐までされちゃうというまさに踏んだり蹴ったり。どこをどうすればヒーローに惚れる要因があったのかさっぱり理解できませんが、ヒロインが鉄の心とＭな精神を持っていることは確かです。

少し昔のお話のようなので携帯やスマホ、メールなんかは出てきません。代わりに手紙や絵葉書が出てきます。両親を失った子供の為にヒーローとヒロインが親代わりになる為に結婚したフリをするというお話です。フリでも契約結婚になるのかな？