レビュー一覧

「愛と憎しみのあいだ」「幸せという名の罠」「望まれぬ妻」とサバティーニ家の三兄弟のシリーズです。今作は三男のお話ですが、3作品とも著者が違うせいか全部印象が違います。特に桜野さんが書いてるのでＴＬ風なんですよね。なので、いまいちハーレを読んでる気がしなかったかな？

字が読めないと言うのは珍しい設定でとても興味を持ちました。ただ、ヒロインはそれをただただバレないようにバカにされないようにと躍起になってますが、相手に対する言葉や態度、服装などどれをとっても人として魅力がない。それを字が読めないせいとか、理解してくれるひとがいなくなったとか責任転嫁。障害を隠すよりまずは自分磨きじゃないかな。

前にレビューを書かれている「TL風」の作風というのに興味を引かれて読んでみた。本当だ・・・。原作を読んでいないので元々どんな風なのかがわからないのですが、表現がエロくさいｗ。おっぱいに「ぷるるん」という表現を付けてみたり、ベッドシーンがやけに濃厚だったり。作家によって表現が変わるってこういうことかあ、というのがわかった気がする。話の流れそのものはありがち（望まない結婚、期間限定の契約結婚から本当の愛を見つけ出してずっと一緒にいようってヤツ）なんだけど、まあ割と面白かったかな。しかしヒロインの文字が読めないっていう症状、最近別の作品でも読んだけど今はやっているんですかね。

ヒーローがヒロインとの結婚を嫌がる気持ちの方に共感してしまう。天真爛漫とか無邪気とかでは説明のつかない品の無さをヒロインに感じる。失読症というハンデを抱えているヒロインは、それを隠すことばかりに躍起になり、どんどん濡れ衣を着せられていく。それほど深刻な病なのかと思いきや、実は何の努力もしてこなかった事が最後に露見してウンザリ。無理解な父親やセクハラ野郎がいたりと、気の毒な側面はあるものの結局は甘えん坊のお嬢さんは、誰かの支えがなければ病気を克服する努力もしないのですね。とても絵を描くことに救いを求める女性には見えない(笑)

ヒーローがヒロインの秘密に気付くところが、もう少し丁寧に、描いて欲しかった。

少し内容が駆け足になってしまっているのが残念でした。

他の方が書いてらっしゃる、TL風、ハーレ風とか関係無しで、とても良いお話でした！最近このジャンルを読み始めた私には、何がそうで何が違うか基準がよくわからないし。それに最近はこのジャンルに色んな漫画家さんいらしてるし、そこまで気にならなかったなぁ。初めての漫画家さんでしたが、絵も可愛い系で上手いし良かったですよ～失読症のヒロインが始めはツンツンしてるのに脆さが見えだして、そこにヒーローの心動いてく感じが良かった！ヒーローの方の心の傷？とか、ヒロインの夢遊病とか端折られてるような気もするけどね。

おもしろかったです☆美人さんだからあることないこと書かれて悪女みたいな扱いに(-_-;)誤解がとけてよかったね！

他の方たちのレビューにもありましたが、TLっぽい作品でした。ヒロインが障害を隠していましたが、ヒーローが理解し支えてくれ良かったです。

この作品で、『失読症』というものを知りました。美しく自信があるように見えるヒロインの、知られざるコンプレックスと、それに寄り添うパートナーの有り難さを感じます。まあまあの上流階級のヒロイン父が持ってくるプレゼントが図書券ばかり…ミスマッチな気がしますが、愛ゆえの無理解と不器用さなんですね。全編にヒロイン・ヒーローの親の愛が貫かれています。ロマンチックさより、遠回しな家族愛を感じるストーリーでした。