レビュー一覧

面白かったです。ヒーローの弱さも愛するヒロインが素敵でした。

素敵なお話だと思いますが、納得いかないことがひとつ。３ヶ月前から別居してて、しばらく同棲するも別れた後２週間後。ラストシーン、妊娠が分かるの早すぎませんか？ しかもヒロイン、流産した後なのに子どもが生まれることに何の不安も感じない様子。なんとなくしっくりしませんでした。

ヒーロー、自分勝手ですよね。周りの人がいい人達だったのでよかったですけど。

記憶が戻ってからのヒーローの愛情表現は素敵でした。意地悪な人などは登場せず、ドキドキ感はありませんが、きゅんきゅんさせられました。

ヒロインの愛し方が素敵。一度は別れを決意しながらヒーローを愛しているとちゃんと分かっているところ。こういう考えの男性は世の中に結構いると思う。日本人男性なんかこんな感じ。

原作は"The Good, the Bad and the Texan"シリーズ(全６作)の１作目です。原作小説は今のところライダーが主人公の２作目『独身富豪は理想の父親』と今作ヒーローの弟ネイトが主人公の５作目『放蕩富豪を愛した証 』以外は邦訳されていないようです。今作の話ですが、主人公たちのすれ違いぶりが結構リアルでした。ハーレクインではヒーローが自分の考える「男らしさ」にこだわった結果ヒロインとの仲が壊れ、最終的に「男らしさ」を捨てることでヒロインとよりを戻す話が結構ありますが今作もそういう話です。ただヒロインは終始自分の感情をヒーローからも周囲(彼らもヒロインを気遣っているようで結局はヒーローの方を優先させている)からも軽んじられて可哀相だったな。

ハーレって夢物語なんだなぁ。独りよがりな奴が性根正せることなんて、現実にはまずない。捨てる間際の男を、こんなに愛情深く世話してやる女性も皆無だろうな。絵空事に現実味を帯びさせる丁寧な描写と綺麗な絵柄を堪能しました。

絵もステキないいお話でした。男は強くならなければみんなを守れない。と思って一心不乱に仕事をしてきたんでしょうけど、言葉足らずで誤解を招いた結果が離婚の危機だったんですね。ある意味、事故はいいきっかけでした。本当は家族思いの優しさヒーローですもん。

時間は巻き戻せないけど、やり直しができた２人...自分の心の闇に光をあて「ブリアがいなければなんの意味もない」と素直になれたサムにキュンとした秋の夜でした♪

ヒーローの記憶喪失のお話。この絵柄に繊細なお話がピッタリでした。最後のヒーローの打ち明け話からのハッピーエンドは無理がなくスムーズで良かった！