レビュー一覧

おもしろかったですが、ラストが唐突。う〜ん、なんでヒーローいきなりこうくるかな〜！？シリーズ物の1作目で、いくつか事件が起こりますが、ヒロインの働くカフェを巡る謎だけ提示されて解決は続きでって、もどかしさは残ります。ちなみに2作目はクリスティ・リッジウェイの「傷ついた恋人」で、今作の謎はまだ捜査中で、さらに新たな事件が起こります。いったい、何作まで読めばいいのか。

人を疑って信じられない、ある意味対人恐怖症みたいなヒーローに、人の世話をするのが生きがい、のようなヒロインが出会う。ヒロインは過去や家族を抱え、大変だけど自分の好きなことをする、と決めている大人であり、前向きだ。それにおそるおそる近づき、のめり込み、あっという間にほれ込んだヒーロー。でもまだ上手く気持ちが収まらない、というグルグル感もあり、でもヒロインはその時の怒りもちゃんと話すし、怒ってもヒーローが困ればちゃんと世話をしてくれるいい女だ。なんだかんだで、ふたりは収まるところに収まったわけですが、ヒーローが自分を取り戻すととても明るいいい男だったのでヒロインも良かったのでは、と思うんじゃけど、最後のヒーローの意味深な電話が、よく解らない。その後、すぐにヒロインに熱烈な告白っつーかプロポーズをするわけですが、待て待て。じゃああの電話の内容はどんな間違いだったんだ？　とすごい疑問を残してくれたので、ちょっとマイナスです。あと、謎は次のヒーローかヒロインかに引き継ぐシリーズものです。