レビュー一覧

この本のほとんどすべては「あまくて、にがい」という3話目です。2話目からその片鱗は見えていたけどここまでやられたらもう悶えるしかない。そのくらいハマりました。可愛すぎて死ぬ。平良の気持ちがよくわかる。文章は読みやすくて、酷いところもなく、むしろギミックが効いててうまい。今まで読んだBL小説で一番二番を争うくらい書き慣れてるというか、ともかくうまいです。一人称と三人称が混じってるようなところもありますが、気になるほどでもなし。小説があって、たまたまBLだったという本なので筆力の高い作者さんだなーと感じます。後半にいくにつれて笑える（？）エッセンスもあったりして、それが切なさとの相乗効果を生んでて更にいいです。久しぶりに繰り返し何回か読みたい小説でした。いやーよい。よかった。つまりやっぱり可愛すぎて死ぬ。これです。

なかなか面白かったです。高校2年の出会いから大学の頃までの話です。表紙が美しいだけにイラストが無いのが残念…主人公がちょっとストーカーちっくというかでもそこまで、粘着なわけではないけど何だか危ない感じなのですがそういった攻めが好きな人にはなかなか面白いお話だと思います。受け視点のストーリーもあるので良いです。受けが何でキモいお前の事を好きになってしまったんだって感じがすきです。

吃音症のせいでコミュ障、自らをスクールカースト(ってすごい言葉だな)の底辺に置いている平良 X その正反対の位置で誰にも媚びず君臨する美貌の清居 同じクラスになり一目で清居に惹かれた平良は、彼の下僕として尽くすようになるのですが…いや〜 清居の俺様ぶりもさることながら、平良の「清居命！」が半端ないです。まごう事なき粘着ストーカーなのですが、とにかくピュア変態なのにカワイイ！ …いや、実際にこんな人に好かれると大抵の人は逃げるとは思いますが(爆)一方の清居、学生時代も卒業後もモテ男にもかかわらず、実はまともに付き合った事も無ければファーストキスの相手は清居というDTくんこちらもエゲツないほどの王様俺様キャラでありながら「誰かに求められたい」「自分だけ深く愛されたい」というさびしんぼうピュア…平良の清居への憧れ・想いが強すぎて、それが反対に清居を「ネガティブ俺様」として苦しめ振り回すのですが、それぞれ「平良視点」「清居視点」で丁寧に物語が構成されているので、二人が互いに惹かれ合う心情がよく理解できます。ネガティブ俺様の攻めっぷりもなかなかでした。出来るならば葛西リカコさんの美しいイラスト付で読みたかったです。イラスト無しの物足りなさと、凪良さんお得意の胸にキリキリ迫る切なさがちょっと足りなかったので星4つで

平良と清居両方の視点で、互いに持つ印象と実際の人物像の差を巧妙に描いてて面白かったです。例えば、平良視点(前半)で読んでる時には、清居は絶対不可侵の王様に見えるのですが、清居視点(後半)になると清居が普通の子に見えるんです。その読ませ方に不自然さがないのがすごいです。 内容としては、後半になるにつれ神と崇められた清居がとても不憫です。けど、『神格化させてしまった存在』に自分のとこまで降りて来てほしくない気持ちもわかるかも…。主人公二人共好きなキャラですが、特に平良については、恋愛犯の日永のような攻めが好きな人にはヒットするのではないでしょうか。

私は執着系のお話が大好きなのでこの作品は凄い好みでした。私も始めの部分のいじめ表現はとても苦手だったのですが、それを差し引いてもレビューで皆さんも書いていた清居視点が本当可愛かったので、星5つにしました。確かに攻めの平良がキモくて、読みながら受けはどうやってこの子こと好きになるんだろう思っていたのですが、そこらへんの理由もきちんと描写してあったので納得できました。執着系とか病んでるお話が好きな人はぜひ読んでみてください！

『美しい彼』の続編、『憎らしい彼』！！まってました！ペーパー目的で、書籍でも購入したのに、ショートストーリー目的で、電子書籍もレンタルしてしまいました……(T_T)でも、いいんです。凪良さんの小説のなかで1、2 を争うくらい、このシリーズが好きなので……ショートストーリーは子供も出てきてほのぼのしてましたが、もっと二人にイチャイチャしてほしかったなぁ

ややネタバレ気味。根暗なネガティブストーカー×美形俺様乙女学生時代のパシリシーンとか、イジメとかっぽいシーンが苦手だったけれども。全体的には良かったなぁ。平良が清居をリスペクトし過ぎてて、あそこまでいけば、清居が俺様キングになるのは、当たり前だなぁと思う。それにしても、清居が俺様なくせに、純情乙女思考で可愛いです！普段は不遜で俺様なくせに、平良にはグズグズに蕩かされて、泣いちゃう清居にキュンキュンしちゃいます。そんな清居をグズグズにしちゃうのに、未だに僕のごとくいたせり尽くしたり…の平良。病みすぎでしょう！？そんなにラブラブなのに…何が不満なのだ！？平良と清居だったら、俺様な清居が絶対に攻だと思ってたら、俺様純情乙女な清居にやられました。メロメロですー。ただ、序盤のパシリシーンが苦手なので、星は4つです！

平良×清居3巻「悩ましい彼」。すーーーっごく！面白かったです、、！！前作、前々作よりもさらに平良はきもうざく、清居は、、カッコいい？のかな。役作りのために20kg増量を決心した清居は醜い自分を平良に見られたくない、と同居を解消します。そんな乙女心を「ノブレスオブリージュ、、キングであるために。」と謎変換。ついに自ら惑星ヒラを治めてしまいます。憧れの舞台に、恐怖の個展に、とふたりのボーイズビーアンビシャスがアツい！ラブ方面も、ふたりきりだと甘えたな清居、「カデンのスタンス」な平良と噛み合わないながらも絆は深まっていきます。ああもう、見所がいっぱいすぎる！とにかくオススメです！

これぞ神作品です！美しい彼、憎たらしい彼。共に最高！！！清居（受）の傲慢さも美徳にしてしまえる美しさ、平良（立）のヘンタイきもうざが読んでて本当にきもうざなんだけど愛せるところとかこのカップリングを良しとできるのは作者さんの圧倒的筆力と感性の豊かさだと思います。こんなにも他の方にオススメしてまわりたい作品他にないです！平良の愛（ストーカー）と清居の苦悩の作品、感情移入なんて絶対できない凡人の思考を凌駕した作品です。他のキャストも◎！時に甥っ子ちゃんの絡み話は爆笑で堪らなかったです。

初めてBL小説読みました。最初にこれを読んだら次のハードルが上がるくらい面白かったです。