レビュー一覧

戦争の話ということで、内容はいい感じでシリアスなのですが、顔が描けない作家さんなのか？表情が4コマ漫画のようにのっぺりしすぎて主人公その他の人々の感情がわからず申し訳ないのですが読み進めていくうち苛々してきます。セリフでそれをなんとか乗り越えようとしておらっしゃる作家さんなのかもしれませんが、表情をきちっと描かないと先がないと思います。

1巻だけよみました。絵は確かに好き嫌いが別れると思いますが、淡々としたストーリー運びに真実の重さを感じます。

絵が簡略化されてる分、内容の素晴らしさが伝わってきました。

言葉しか知らなかったシベリア抑留について初めて知れた本でした。いかに過酷かという辛い状況が詳細に書かれており、追い詰められた極限状態をわかりやすくかいています。こんな辛い体験をした人が沢山いて、生き残った人が遺骨を探しに行く気持ちがよくわかりました。

1巻だけ読みました。私の近所のお爺さんも戦争の話をしてくれた時、シベリア出兵していたと教えてくれました。90年近く生きてきて、あの時以上に辛かったことはないからシベリアから帰ってきてからの残りの人生は楽に生きれた。と言っていました。現代の私たちにはわからない、戦争の辛さやこわさが淡々とした絵ですごく伝ってきます。

壮絶の一言です。帰れなかった彼らはさぞ無念だったでしょう。全く、日本は降伏して戦争は終わっていたのに日本兵が解放されなかったばかりかあのような扱いを受けたことは非人道的というほかないです。ロシアに激しい怒りを感じます。語り継いでほしい史実です、もう二度とこのようなことがないことを願うばかりです。

絵柄については賛否あるみたいですが、人物の表情のなさや心理描写が少ない事でかえって事実が生々しく想像出来ます。私心を挟まずに淡々と描いていく作風が私はとても良かったです。

内容が悲惨で苦しいですが、絵が優しくて和む感じなのでどうにか読めます。最後は日本に帰ってきて良かった。小学校の先生でシベリア帰りの人がいたので、こんなところに行っていたのか！と思いました。

冒頭に記載がありますが、作者のお祖父様の戦争体験がもとになっています。絵は独特で表情が余りありませんが、満州での寒さを眉毛の凍り付きで表現したり、細かい描写で補われているので感情移入しやすいと思います。内容はかなりシリアスで、片手間に読んで良い漫画ではないと感じました。

個人の戦争体験の記録はとても生々しく、胸に迫ります。絵柄が～という意見もありますが、読み進めるうちに、戦争の悲惨さ、無情さ、凄まじさに引き込まれ、全く気にならなくなりました。平和に慣れ、反戦の意識が薄れつつある今こそ、読み継いでいくべき記録だと思います。