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これはもう、HQというよりは、ヒストリカル長編小説ですなあ。ヨーロッパが激動の時代フランス革命が起き、フランス貴族がどんどんギロチンにかけられ死んでいく時代。ヒーローは、貴族なんだけど、イギリスの密命を受けてあちこちで活動していた。自分がやっている仕事のため結婚など考えられず、ハンサムでお金持ちなため愛人には不自由していない30歳の自由人。ある時、フランス貴族の親友に頼まれ、イギリス貴族の令嬢と駆け落ちの手助けをする。しかし、人違いをしてしまい、従者が馬車でさらってきたのは、別の貴族令嬢の18歳のヒロインだった。ヒロインの父親から娘の評判を傷つけたため、責任を取れと詰め寄られたため、すぐにヒロインと結婚したが、3日後にフランスへ密命で出掛け、ある人間に陥れられそのまま、投獄され2年後にやっと釈放され、ヒロインのもとへ帰ってきたところから、話が展開していく。2年前に夫は海で死亡したと聞いても、一年以上ずっと夫の帰りを信じて待っていたヒロインだが、まだ若くして未亡人になったため、兄の強い勧めで婚約をしていたヒロイン。そこにヒーローが帰って来て、嫉妬としかも妻の婚約相手が自分を陥れた男だったため、ヒロインに対して激高する。ヒロインの方は、彼が自分に怒る理由がわからず戸惑う。ヒーローは、最初こそ人違いが原因でヒロインを妻に迎えたが、そのときに危険な仕事を控えていた為、あまり彼女に対して気遣うことができず、2年経って帰ってみたら、21歳の妻はあまりに美しく自立した女性になっていたため、たくさんの愛人と付き合ってきたヒーローもヒロインを独占したくてたまらないが、彼女が長い自分の不在のため、距離を保とうとするのが歯がゆい。行き違いはあるものの、お互いの誤解が解け、愛し合っていることがわかる。ヒロインがとても頑張り屋さんだった。