レビュー一覧

カオルへの執着がいや増す天涯が微笑ましくもあります。番外編？で及川の物書きとしての生涯が報われていたので安堵しました。この作品の丁寧な言葉選びが好きです。

シリーズ４作目です。この巻は及川さんの人生も描かれています。不幸もあるけど幸福もあり泣ける。

カヲルの幼少期にこんな残酷な時期があったなんて・・・それなのにそんなに優しくて暖かいなんて。。悲しい思い出の母の死を前に会いに行ったカヲルが母を待つ子供のようにカヲルの着物を羽織ったり抱きしめて寝たりする天涯がかわいくて愛おしかった。　そして及川先生の温かい家族とその幸せに葛藤していたのに兄の死で家業を継ぎ晩年に素晴らし作品を残すとか、、なんて表現していいのかわからないけど引き込まれました。