レビュー一覧

胸につかえてことばになりませんでした…母親っていう名前の中には、ひとりひとりの個人の人生がつまっていて、誰も母親の定義を語ることなんてできません。母親だろう、母親なら、とひとくくりにするのは、あまりにも稚拙な、甘い考えで、創造力の欠如だと思います。母親も個人の人生があり、そして子供も…

この作者のほかの漫画を読む前にこの漫画を読むことをオススメします。どうしてもよくある話をさも自分が体験したように、感動出来るように曲げて書いてるようにしか思えません・・・。やらかし日記を読んだことがある自分としては、「ああ、ぶっちゃけ路線から感動路線に変更したって訳か」としか感じられず、素直に感動出来ませんでした。最初から自分を主人公じゃなく、フィクションとして書くべきだったのでは？と思います。

1巻と2巻を読みました。1巻の淡々としたナレーション語りみたいな感じがすごく良かったのに、2巻ではお涙頂戴みたいな感じが押し出されていて凄く残念でした。

できれば、恋愛に盲目になってしまいがちな中学生くらいの子から読んでほしい内容です。

准看護師見習い時代の作者がアルバイトで産婦人科に勤めていた頃のルポ漫画というか、エッセイ漫画です。出産エピソードより堕胎(その後の処理をしていた)エピソードから始まります。絵は下手です。でも、内容が内容なだけに、この絵でバランスが取れていると思いました。アスペルガーのある漫画家さんだからかもしれませんが、いろんな事を凄くストレートに表現しています。読んで良かった。こういう、淡々とした、それでいて感情に訴えかけてくるような漫画をかける人は少ないと思います。堕胎にしても虐待にしても脚色された「お涙頂戴」系の表現が出てきる漫画は多くありますが、この人の漫画はそういうのとは違います。客観的、かつ自分自身が感じた事を素直に書いているからでしょう。顔見知りだった少女が性的虐待を受けた患者として産婦人科に来た話は胸に詰まるものがあります。

産んだ事を、堕した事を後悔しそうになったら、この本を手にとって欲しい。男は逃げられても妊婦は逃げられません。生命の重さに耐えられなくなった時、この本と出会えたら、未来は変わるはず。少なくとも私は、自分を許し、息子をもっと愛せる気持ちになりました。

避妊をするのは簡単なのに、中絶するほうがよっぽど大変なのに…という作者のセリフに深く頷きました。妊娠・出産は必ずしも幸福ばかりではないということ。産んだからと言ってハッピーエンドではないこと。いろいろなことを考えさせられました。この本が中学校や高校の図書室にあったらどんな影響を与えるのかな？多くの人の目に触れてほしい本です。４８時間レンタルも選べればいいのにと思うので星は−1で☆

看護師しているので、私自身も出会った妊産婦さんに似たような話や、日頃思っていることなどを、まるで代弁してくれているような話がたくさんあって、たくさんの人にぜひ読んでもらいたいと思う。しかし、全てが実体験だと言われてしまうと違和感がある。

他の本を先に読んでしまったので純粋な気持ちで読むことが出来ず、残念でした。他の本とあまりにも作風も内容も違うので別人かと思った。本書は良かったと思います。

落書きみたいな絵に戸惑いましたが、読み進めていくとリアルで素直な作者の主観で描かれた絵日記のようでした。命の欠片を集めては心の中だけでお別れを告げ、初めて見たお産に涙が溢れるもクサイ台詞なんか付け足さなくても感動が伝わってきました。他のレビューにもあるようにお涙頂戴のわざとらしい描写はなくて淡々としている中に感動や悲しみが描かれていました。お産の尊さ中絶の苦しさ、どちらにしてもお腹を痛める事になる女性なら共感も容易いかもしれませんが、果たして男性はどうでしょうか？少女漫画的な展開のないこの作品を男性にも読んでいただきたいと思いレビューさせていただきました。