レビュー一覧

ヒーロー、出だしを間違える人ですね。結婚の時はヒロインを好きすぎて若くウブなヒロインを乱暴に扱って怯えさせ、夫婦生活の出だしがアウト。父の葬儀に帰ってきた時も、ヒロインと会う前に、今度こそヒロインと幸せになるにはどうしたらいいかを屋敷の見える丘で考えようと内緒で早く帰って来たのでしょうが、散歩に来たヒロインとばったり会ってしまい、焦って2年前と同じ嫌味や侮辱の言葉をベラベラ喋って出だしアウト。一緒に暮らすようになっても引っ込みがつかなくなって嫌味しか言えず、なんとかヒロインに本心を打ち明けようとしても、傷ついたヒロインにはもう聞いてもらえません。起死回生？の一旦離婚してからの再構築計画も、ヒロインにとって「離婚」＝愛する人との永遠の辛い別れで、その後に「改めてプロポーズ」という展開を想像できるはずがないです。こんな計画を隠れてこそこそするわ、性悪義母はさっさとお出入り禁止にしないわでヒロインを苦しみの泥沼に沈めるばかりのヒーローは、どこか大人になりきれてない感じがします。ヒロインは夫不在の２年間立派に女主人を務めるしっかり者ですが、やはり世間知らずの甘さ、幼さがあります。どうにもならなくなってヒーローがヒロインに告白した丘は二人が何かにつけて訪れる思い出の場所であり、二人が幸せな人生を共にしたい屋敷が見える場所。二人が初心に帰って本心を打ち明け合うにはぴったりの場所だと思いました。

お互いを思う気持ちはあったのに、ヒーロー父のお膳立てでまだ若いうちにヒーローと結婚したヒロイン。その若さも関係してヒーローとの仲は拗れてしまいます。２年の時間を経てヒーロー父の死で再会する二人。ヒロインとの結婚をやり直そうとしているヒーローですが、ちょっと回りくどいやり方だしはっきり言わないのと自分の利益の為に二人の仲を邪魔するヒロイン義母のせいでヒロインに全く伝わりません。ヒロインも自分の気持ちを素直に表現しないので似たようなやり取りが繰り返されている感じがありました。

コミックからきました。面白かったもののヒーローもヒロインも気持ちを隠しすぎでお互い愛されてない、愛してるのは自分だけと思ってるので誤解しまくりで意地張って悪い方へ悪い方へ進んでいきます。ヒロインも頑ななタイプで少し読んでいて疲れました。