レビュー一覧

単行本でも揃えてます。前作『CIPHER』あっての物語ですが、明るい雰囲気のこちらの方が好きでした。繊細なのにすっきりした背景や人物の作画は、今読んでも完成度がすごいです。痛快な会話と、ポエムに走らないすっきりしてわかりやすいモノローグも好きです。ただ、強烈で豪快な美女キャラとして登場した筈のアンブが、２巻くらいから少し面倒くさいタイプの恋する乙女になってしまい、当時も残念に思ったのを覚えてます。ちなみに、昭和の大名作とレビューしている方がいますが、91年連載開始の平成作品です（話の舞台は『CIPHER』と同じ80年代です）

読んだ後自分も何か出来ることからしよう！と心から思える数少ない作品の一つ。読み込んだ思春期の時は、思春期特有の悩みを持つからこそマッチしていたのかな、と思いましたが。数十年経ってもその効力の薄れない、正に不朽の名作でした。読み返してよかった。心を開き、関わる人に誠意を持って接し、悩みやコンプレックスに屈することなく正々堂々と晴れやかに生活をしたい。自分に勝つ事など。言葉で書くと言い尽くされた陳腐なことになる、でも大切なことを読み手にスンナリ入れ込むこの技。傑作。

高校時代夢中になって読んでいた作品で、勿論紙でも持っていて大切にしている作品です。親との葛藤を抱えつつも、恋に友情に仕事に真っ直ぐ全力で突き進むアレックスに憧れます。私はサイファよりこちらのほうが好きかもしれません。今でもふとした時に思い出すくらい大好きな台詞も多く、これからも読み続けていきたい昭和の大名作です。

成田先生の漫画は我が青春のバイブルでしたが、大人になって読み返すと、前向きすぎて疲れてしまう。

懐かしい！　１巻無料で読んで、あれ？どうやって終わったけ？思い出せなくて。　当時はオンタイムで読んでたと思うんですが。　成田さんらしいお話で好きですね。　

主人公はいいのだけれど、ヒロインが好きになれない。そういうところも含めて、良くも悪くも昔っぽい少女漫画。

この漫画家さんはハズレなしと安心して読めますよね。で、主人公より脇のキャラがいいのも常。アメリカのド田舎での生活は経験あるんですけど、大都会での生活もたのしそうでいいなと思わせてくれました。

サイファの続編として描かれている作品ですが、私はこちらの方がとても好きで、特に登場人物の何気ない生活模様を眺めているのが本当に楽しかった。身に着けている衣服や小物なども細かく描かれています。ニナリッチの香水を主人公がプレゼントするシーンがあるのですが、この香水が欲しくて欲しくて探し回って手に入れた過去があります（笑）

名作です。高校生だった私はこの本を読んでまだ見たことのない外国に強烈な憧れを抱きました。ニューヨークの街や大学キャンパスの空気、宿題や試験やバイト、パーティやデートに明け暮れる学生文化、ニューヨークマラソンの多民族多国籍な人々の群れ、高層ビルの谷間から見上げた青空。今読んでも単純なフィクションと思えないぐらい生き生きとした世界です。読み終わった後ふと、9.11のあった今、こんなユートピアはまだ存在しているんだろうか…と思わずにはいられませんでした。

時代を超えて変わらない青春群像漫画で、思春期の頃に読んで本当にたくさん元気をもらいました。今読んでも色あせない名作です。今の若い人にもぜひ読んでもらいたい。