レビュー一覧

酷評になります。二人の作家さんの物語が入ってますが、同一人物じゃないの？　と思うくらい似てます。最後まで読むのがちょっと苦痛だった・・・こういう感覚は久しぶりです。淡々と書かれているかと思えば、激情するほど激しく言い合ったり、ト書きで感情も書かれているけど、表面は冷静さを見せて、なのに急に怒鳴りだす登場人物たち。小説のはずなのに、なんかびくっとするほど怖い。これホラー小説か？　最初の話は、ヒーローがヒロインを好きでいじめるんだろうな、それがヒロインのためで、ヒロインの気を引きたいし引ける術だと思っているんだろうな。小学生か！！　と怒鳴りたい。大人のような行動を見せても、態度は子供です。ヒロインは顔を好きになったんじゃないの？　ほかにいいところが見当たらない。家族想いであるとは言っても、自分にたいしてそれほどひどい態度の人間をどうなったら好きになるのか。次の話は西部劇を思い出すようなミュージカルみたいです。狭い集落、狭い家にいろんな家族が密集していて、愛憎劇がすごい。すごすぎる。ほぼ一目ぼれだったんだろうヒロインとヒーローですが、お互いの気持ちに素直なのかひねくれているのかはっきりしろ！　つんつんしてみたり怒鳴ってみたり優しくしてみたりまた怒鳴ったり。まったく落ち着かず、これ最後まで読む価値があるのか、と想いながら読み続け、最後には読むんじゃなかったなぁ、という本当にヒロインとヒーローの、世界はふたりのためだけにあるの〜と歌っているような終わりで、彼らは何がしたかったのかまったくわからなかった。残念です。