レビュー一覧

20代で読んだ頃の数年前とはまた違う読後感だった。アラサーにオススメ。

「彼女が出した結論は」ってあるけど、なんの結論も出てないし。この人の漫画ってこういう毒だけあってオチがない作品が多いなー。あと主人公がどれも作者を投影してるのかなと思うと読んでて不快になってくる。

う~ん…。話に出てくる男の人はどれもみんなイヤな感じだし、女の人もどれもお股が緩くて、共感できない人ばかり。読後感も良くないし、一度読めば充分かなと思います。

ストーリーは男女の恋愛のイヤーな所が大部分で、ちょっと愛しいかなという所は少しだけ描かれています。主人公が違う短いお話が何本か入ってます。一途な恋愛とか、キラキラ青春とか、人を好きになるって楽しい！とか、そういう初々しいのは全く感じられない恋愛模様です。全体的に疲れて冷めてる感じ。キャラクターの絵が可愛らしいところがいいですね。ほどよい美人やイケメンが出てきます。性格は生々しく可愛らしさは少なめ…こんな恋愛もあるのかなぁー。と社会勉強した気分です。

面白いといえば面白いんですけど、なんか男も女もろくなの出てこないです…色々ゆるくて男を見る目の無い（そして懲りない）女たちと、その女を利用したり貢いだりする男たちの、恋愛模様だかなんなんだかよくわからない作品です。女たちのほうは、一人一人何やら小難しい（？）主義やら持論やらを持ってますが、正直、…それで？みたいなのばかり…。ダメ男をやたらけなす表現ばかりですが、そう言う自分らもどうなの？という感じ。だって結局は誰かと付き合ってSEXしてってことしか頭にないっぽい女ばっかなんだもん。まあそれがテーマなんでしょうし、女としてはわかるっちゃわかるし、ある意味すごいリアルだとは思うんですが、なんて言ったらいいんだろう、なんかゆるい。唯一共感できたのは、最後のほうにあった、「自分は毎日毎晩ちがう」ってやつだけでした。

いつもの内田春菊らしい漫画でした。相変わらず男性をけなすのが上手い！(笑)男が俺様なのは本当だと思う。

女の本絵はよーくわかるけどこんな本絵を言わせる男が多いなんて。

逆もまた然りなんですがこんな男のどこがいいのか。

身勝手な男とそれに付き合う女と虚しく生産性のない話も内田春菊先生にかかれば面白く読めます。ひどい男ってこの世にたくさんいるんですね。

なんだろう。読後はあんまりよい気分にならない。登場人物が全て人間性が好みではなかった