レビュー一覧

究極の健気受。年齢のわりに幼稚な言葉遣いのほたるに何度も何度も引っかかってしまったのですが、怒涛の健気エピソード攻撃に素直に可愛いと思えてしまった魅力的なキャラでした。ほたるを引き取る事になった冬吾ですが実は爵位の血筋のお坊ちゃん。過去に大切な人を亡くしてから、返済を滞ると容赦なく取り立てる姿から鬼と呼ばれる高利貸しに。そんな冬吾も自分の事を一途に慕うほたるに溶かされて、ほたるに鬼になるなと泣かれた日から本人曰く「ひれ伏しているよ」なんて調子に始終甘々です。

久し振りに涙が溢れてたいへんでした。昔の作品ですが、読み返しても何度でも同じ所で泣けてしまう（歳だから？）。良い作品なのでレビュー書いとかなきゃいけないと思いました。

受けが幼いのでショタっぽく感じる所もありましたが溺愛系なので、それも有りかな。不憫な子だったので幸せになってくれて感無量。また読み返すと思います。

鬼の冬吾と健気なほたるのお話。鬼の冬吾は外では鬼と呼ばれていますが、雇われて周囲にいる人たちからは優しくいい旦那様。借りた物を返さない人間には厳しく鬼になるが、懸命に生きるひとには情のある人。ほたるの為に鬼になりかけ、ほたるに乞われて情をかけるシーンはいいです。また、ほたるを必死で探して見つけてからの告白のシーンも素敵です。私、テクノサマタさんが絵を描いている、一途で不器用な受けの小説が好きみたいです。笑

表紙の絵にキュンと感じてしまい、興味を惹かれて読んでみました。受けが健気な様子がいいですね。関わっていくうちに癒されて心が洗われる感じがしました。

大正時代のシンデレラストーリー。ほたるが可愛いです。ちょっと幼すぎるかなとおもったのですが、すっかり感情移入してしまいました。普段攻め様に感情移入することが多いのですが、攻め様の陰が若干薄い感じで、そこが残念だったかな。ほたるは捨て子でヒドい扱いを受けていたのですが、そこまでの扱いをされる理由には違和感。きちんと罰はうけるのでそこはスッとしましたけど。大人になって出来る秘書になったほたるをもう少し長めに見たかったです。

読み進めると鬼のような主が段々と心清らかな主人公に人間らしく清らかにされていくような幸せになれるストーリーでした。

健気受け最高！わかってても泣けてしまうストーリー展開で、久しぶりにBLで泣きました。読んだ人に、それぞれ傷を負った2人がとことん幸せになってほしいと思わせる、いいお話でした。余談ですが、話中盤の2人の激甘イチャイチャ具合（Hではない）は私が読んだBLイチです。

昔話のようなレベルで虐げられた主人公が攻めや周りの人達から愛される環境に恵まれるようになり、そして波乱もあり…というある意味王道ですが王道万歳。かなりショタみがあるんですがまあ可愛いのでいっか。星１つマイナスなのは、展開が読めちゃう所かな。それも含めて王道の良さなんですけどね。わかってても読みたい！みたいな。

ひたすら一途で無垢で幼いのが行き過ぎると…大丈夫か？となりそうな微妙なラインにいる受けという印象でした。なので教育を受け2年後に成長した姿が最後に出てきて良かったです。年齢以上に幼い印象もあれやこれやのエピソードで相殺というか中和されていくのですが、最後の方で他者に攻めとの営みを具体的に幼い口調で話すところがどうしても受け付けませんでした。エロに使う言葉にも同様でしたが、これは個人的で生理的なものです。話は面白かったですし攻めが泣く所では共に泣いたので、星4と3で悩みました。