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ある事故で外界から隔離されてしまった花井沢町。住民は生きている限り外へ出ていくことができず、また外の人間も花井沢町に入ることができません。閉塞した空間である花井沢町の行く末は一巻の初めにすでに描かれています。そこに至るまでに住民たちに何があったのか、どんなドラマが展開されたのか、それはこれから明らかになるのでしょう。未来の無い絶望に静かに向かっていく人たち。でもその中にふと見られる明るい輝き。乾いた切なさが魅力です。
突然の事故で生体は通過できない特殊なバリアに包まれ孤立してしまった小さな町。時系列は明記されていませんが、描写からだいたいの推測ができます。閉鎖的な空間でどうしても狭く濃くなってしまう人間関係。ゆるやかに滅んでいくことを約束された集落に漂う静かな諦めの空気。そこに呑まれて無気力になる人、抗ってもがく人。人の温かさにほっとする話もありますが、やるせない気持ちになり考え込んでしまうような話も多いです。特殊な設定の話ではありますが、描かれるいろいろな問題は実際の私たちに起こりうるし起こっているものです。最終巻まで読んで結末に納得がいかなかった人は、最終巻の表紙を見直してみてください。それぞれの話はけして明るい終わり方ばかりではないけれど、作者は匣の底に希望をそっと入れてくれていました。
ヤマシタトモコさんの作品はいくつか読んだことがありますが、ひばりの朝に続いて、私は好きです。静かな怒り、憎しみ、虚しさ、切なさ、たくさん詰まってます。ここに出てくる、壁の中にいる登場人物は、どこか悲しくて、外のやつらから、わかったような口調で、同情されるのもムカついて、明るくふるまってみても、やっぱり虚しくてみたいな感じで、人間の複雑な心情がよく描かれていると思います。全体的に重い作品では、あるので、好き好みは別れるとは思いますが、1度読んだら、もう一度読み返したくなるような、深みのある作品だと思います。
怖ろしい話ですね。底冷えします。前世代と後世代。楳図先生が以前に漂流教室で 大人は耐えられないんだよ と言った意味がわかります。わたしも大人なのでわかります。はは…怖いな。
作者買い、大正解でした。3巻読み終わる頃には大号泣。小説を読んだ後のような余韻に浸ってしまいます。
ヤマシタ先生の素晴らしい世界観がひろがっています。もし起こればあり得そうな内容に考えさせられます。
この絶望感がたまらない。ヤマシタトモコ独特の、作中で描かれていない部分を読む、というのがとても好きです。完結まで読みましたが、ハッピーエンドかバッドエンドかは読者次第で違うと思う。時系列もバラバラだし、細部までしっかり説明がされないお話が好きじゃない人にはあまりオススメできないかもしれませんが、私はとても楽しめました。
極限状態に置かれた人々の暮らし。作者さんはよく考えつきますね。エピローグでは、のぞみをもっていいのかなと思えます。最後の一人になるまでなんて、政府いい加減にしろよとおもってしまいましたよ。希ちゃん幸せになって!
和製『アンダー・ザ・ドーム』。あれと違うのは、生体だけが通らないバリアだということ。実はそこが一番のポイントで、無機物だけが通過できることによる打開策あり、また切なさあり、ストーリーに深みを持たせています。ヤマシタ先生が好きなら是非押さえておきたい一作。
深くて面白いです。読み終わった後、じわじわと考えてしまう作品。壁の中で起こることや外からの差別や偏見、嫌がらせ等は東日本震災を想起させます。透明な壁はスティーブン・キングの「アンダー・ザ・ドーム」にも似た設定ですが、こちらの展開は日本人ならではの陰湿さがあってナイスです。
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ある事故で外界から隔離されてしまった花井沢町。住民は生きている限り外へ出ていくことができず、また外の人間も花井沢町に入ることができません。閉塞した空間である花井沢町の行く末は一巻の初めにすでに描かれています。そこに至るまでに住民たちに何があったのか、どんなドラマが展開されたのか、それはこれから明らかになるのでしょう。未来の無い絶望に静かに向かっていく人たち。でもその中にふと見られる明るい輝き。乾いた切なさが魅力です。