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レビュー一覧

花井沢町公民館便り

5点 4.3 115件
  • 4点 5
    43
  • 4点 4
    24
  • 4点 3
    11
  • 4点 2
    4
  • 4点 1
    1
  • 未購入レビューは星の評価(★)の対象外となります。
  • 2016-02-11
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    レビューが無かった事が驚きで、初めて書かせて頂きます。ヤマシタトモコさんの作品が大好きなので、偏見が入ります。まず、『間』が余韻になります。話の間に含まれる空気が素敵で残酷です。1巻から2巻にかけて、隔離された住宅街の3世代にわたる住人のお話で、彼らの幼少期から青年期に焦点をおいての憂いを描いてるように思います。主人公であり最後の住民となった『希』が、どのような最後を遂げるのか、愛した外の彼とどのような関係で終わるのかがとても楽しみです。是非、ご一読下さい!

  • 2016-09-23
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    面白かったです。作者買いですがやはり外れがないなぁという印象。突然世の中から物理的に隔絶された町の中での群像劇です。こんな絶望的な状況でも、やはり人の生活って続いていくし、生きていかなきゃいけない。有り得ない話だけど、もしあったらこんな感じなんだろうなとストンと入ってきます。その分ラストは「その手しかないよね」というものでした。でも表現はさすがです。

  • 2017-02-17
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    隔離されたひとつの町内を時系列もランダムに三世代以上にわたって描く人間の話。SFの分類に入るのだろうか。限界集落とはよく耳にする日本が抱える問題の一つだが、限界集落以上の恐怖を感じた。事故により世界と隔絶されてしまったひとつの町内。この中で生まれてくるこどもたちは、数人。そして、外へ出てゆくことは適わない、のだ。自分はこの町内の最後の一人になる、と思春期から思っていた女の子は、20歳になり自らの命を絶つ。しかし、同時に絶望とともに命を生み出した。娘に自殺されてしまった母、どのようにして孫を育てたのか描かれてはいないが、最終巻にて、その孫は実に明るく祖母の面倒をみている。食事を作り食べさせ、寝たきりの祖母に話しかける。その愛情深い介護をみると、おそらく愛情をいっぱいうけて育ったのだろう。救われる想いで頁を捲ることができた。最終巻、ラストのラストは読者に委ねるかたちで終っている。うん、勿論、実験は成功し、真の新婚生活が始まるのだ。私はその期待を以て最終巻の彼女の笑顔を改めて見る。希望という名前をもつ彼女の笑顔を。

  • 2016-09-25
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    う〜〜ん。たまに見るヤマシタさんのハズレに当たった気分。でもこれ最新作なんですよねぇ。最後がちゃんとしてオチがついたら納得したのになぁ。てか住民の物語を小出しにしてほっとくの止めてほしい。ビアンのあの子達どうなったの?女子高校生は?映画館のエロい人は?俺が救うおじさんは?犠牲になるって言われた医者志望の男の子は?全てが意味深なのに何も明かされず、打ち切り?と思うようなぶったぎり。駄作ですね。

  • 2016-09-27
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    もう少しだけでいいから続きが見たかった。結末はバッドエンドみたいですが、書き下ろしを見るとハッピーエンドなのかなと。以下読んだ方だけ。。3巻の表紙。実験は成功したのかなと。

  • 2017-01-21
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    読んでいて楽しかったけど、設定はアンダーザドームに似ていて。真似したのかな?と感じました。登場人物一人ひとり細かく描写されていて良かったです。

  • 2018-10-08
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    メモ書きのネタ帳を見せられたようで、何となく消化不良。一言で言えば、ハズレ。無念。三角の続き楽しみに待ってます!

  • 2016-07-10
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    ある事故で外界から隔離されてしまった花井沢町。住民は生きている限り外へ出ていくことができず、また外の人間も花井沢町に入ることができません。閉塞した空間である花井沢町の行く末は一巻の初めにすでに描かれています。そこに至るまでに住民たちに何があったのか、どんなドラマが展開されたのか、それはこれから明らかになるのでしょう。未来の無い絶望に静かに向かっていく人たち。でもその中にふと見られる明るい輝き。乾いた切なさが魅力です。

  • 2017-06-01
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    突然の事故で生体は通過できない特殊なバリアに包まれ孤立してしまった小さな町。時系列は明記されていませんが、描写からだいたいの推測ができます。閉鎖的な空間でどうしても狭く濃くなってしまう人間関係。ゆるやかに滅んでいくことを約束された集落に漂う静かな諦めの空気。そこに呑まれて無気力になる人、抗ってもがく人。人の温かさにほっとする話もありますが、やるせない気持ちになり考え込んでしまうような話も多いです。特殊な設定の話ではありますが、描かれるいろいろな問題は実際の私たちに起こりうるし起こっているものです。最終巻まで読んで結末に納得がいかなかった人は、最終巻の表紙を見直してみてください。それぞれの話はけして明るい終わり方ばかりではないけれど、作者は匣の底に希望をそっと入れてくれていました。

  • 2016-07-09
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    ヤマシタトモコさんの作品はいくつか読んだことがありますが、ひばりの朝に続いて、私は好きです。静かな怒り、憎しみ、虚しさ、切なさ、たくさん詰まってます。ここに出てくる、壁の中にいる登場人物は、どこか悲しくて、外のやつらから、わかったような口調で、同情されるのもムカついて、明るくふるまってみても、やっぱり虚しくてみたいな感じで、人間の複雑な心情がよく描かれていると思います。全体的に重い作品では、あるので、好き好みは別れるとは思いますが、1度読んだら、もう一度読み返したくなるような、深みのある作品だと思います。