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内容はロマンスプラスハラハラさせられるところが有り面白かった。ヒーローが本当に赤ちゃんにベイビーと名付けていたのは信じられなかった。

一匹狼の発破専門家のヒーローと別居していたヒロインが仕事を介して再会。最初ヒーローはヒロインの築いた心の壁をぶっ壊して別居の原因をはっきりさせたる！と息巻いているのですが、共に過ごすうちに自分にも非があったのではと気づき始めます。もう一度妻の笑顔と愛を取り戻すにはまず彼女が自分に背を向けた理由を知らなければならない。亡き親友の遺児ベイビーを献身的に世話しながらヒロインの心に触れようとするヒーロー。でもそれは「ドラゴン・レディー」の仮面で封印したヒロインの幼少期のトラウマを掘り起こすことを意味していました。「愛のダイナマイト」とはHQらしからぬタイトルです。原題はlast stop mariageで「別居婚の終わり」かな。でも、二人の間の心の壁は二人でどっかんと爆破しないと意味がありません。そういう意味ではこの邦題は異色だけどぴったり合っているとも言えると思います。先に漫画版を読んでたのですが、原作にぴったりの漫画家さんのチョイスだったことを改めて実感しました。ただしこの二人はここからが本当の夫婦としてのスタート。お互いを信頼し話し合い二人にとって、これから生まれてくる子供にとって良い選択をしていってほしいと思いました。

再会ものですが、序盤2人が別れた理由が表面的で漠然としていましたが、徐々にその内側を明かしていく過程は上手いなぁと思います。ヒロインは人知れず心の闇を抱えていて、自分の居場所、自分の価値などを見定める必要がありました。ヒーローも2人の関係がおかしくなった理由を客観的に見つめ、至らなかったところを反省しヒロインを支えようとする素敵な男性でした。エンディングは恵まれ過ぎで笑ってしまいました。ただ一つ難を言えばこの邦題はちょっといただけないかなぁ。