レビュー一覧

チケットがお高くて躊躇しましたが、読んで正解。ハッピーエンドの童話を読んだような、素敵なラブストーリーでした。脇を固める登場人物たちも、程よいリアル感があって、物語に立体感を作ってくれました。身分違い、という部分もキッチリ書いてくれているので、不自然さがなかったのも感情移入しやすく、ここが最大にいいところ。主人公の当主も設定こそ枯れだけど、素敵な英国紳士。ヒロインのメイドは、幼さを脱ぎ始めたばかりの少女だけれど、女性からみてもこの子はとてもかわいらしかったです。ハーレクインのような派手さはありませんが、そのぶんガッツリほんわかテイストで糖度お高めでした。私もオススメです。

評価が高い理由が私にはわからなかったです。絵は下手じゃないけど、書き込みが少なくこの時代の重厚感とかは薄いし、主人公も相手役もあんまり引きつけられるような魅力がなくて、恋愛に至った説得感とかも感じられなかった。続きを読もうという気にはなりませんでした。

下のにあんさんに同意ですね。とりたてて面白いというわけもなく、すごい盛り上がりがあるわけでもない。旦那様の過去も、ああその程度、的なエピソードでただ淡々と話が進むだけです。かといって恋愛がスムースというわけでもなく。２人の、特に旦那様の方に恋愛感情が沸くことに、少々強引さがあります。女優たちと遊んでいたわりにはそういうシーンは出てこず、遊び慣れている様子もない。ハウスメイドをしているアンにもリアリティが感じ取れない。ハウスメイドの経験があるように見えず、周囲のハウスメイドたちに諭されるシーンがたびたび出てくるのは、まるで没落貴族の娘のような純情さです。それが純真ないい子に映る反面、彼女をうすっぺらい存在にしています。『エマ』のような世界観の厚みがなく、絵物語のように感じるのは、やはりわざとなのでしょうか。この作者のほかの作品を知らないので何とも判断がつきかねるのですが。

ほんわかしますね。レビューが高いだけあります。なんだかこっちまで優しい気分になれるような。クスッと笑ってしまう場面もあって面白かったです。

こういう話は私は好きです。絵もくど過ぎない分、長く読めます。内容も派手さはないですが、構成がきっちりとされているので、個人誌の作品とは思え無い程の完成度です。最近よく目にする、メイドと主人の話です。ただ、年の差がかなり激しい（所謂枯れ専系）ので、そう言った表現を求めていない方や。TLの様な表現を求めている方には物足りないと、思います。簡単にいえば、森薫の『エマ』を、もっともっと優しくしたようなほのぼのと出来る作品と言えます。

腹がたつほど詰まらないわけではないのだけど、なんかモノ足りないのは何でなのかしら。。。ぜんぜん身分の差とか、障害とかない感じなのかな。

普通、ですかね。つまらない訳ではないですが、だからといって取り立てて面白いとも言えず。限られたページ数の中で、強引にハッピーエンドに持って行ってるように感じました(実際のところは知りませんが)。身分違いの恋って単行本1冊で纏められるほど簡単にはいかないと思う。障害がもう少しあったり、二人が恋に落ちる過程をじっくり描いてくれれば、最後の彼らの結婚にも思い入れの気持ちが沸いたのにと思うと、世界観は好きなだけに非常に残念。この淡々さは、わざと？

うん、悪くなかったです。それなりに楽しんで読みました。でもチケット1枚で1回読めれば十分だと思うし、その方が需要があると思いますね。読み返したい場合は買い直しますから。

ほんわかしてて、癒されます＾＾アンが可愛い！

「エマ」ほど本格的でなく、サラッと読めるお話でした。設定が大英帝国時代のロンドン、身分違い、というだけのファンタジーだと思えば読めます。エマのような本格的なものを期待するとガッカリ感が半端ないです。　これではチケット高いなぁ、と思います。ほんわかしたい人、時代背景をあまり気にしない人なら楽しめると思います。