レビュー一覧

外国を舞台にした浪漫BLがお得意な華藤えれなさんの作品で、私の大好きなチェコを舞台にしたものということで楽しみにしていました。が…「呪い」「狼の王様」「真実の愛」…と私にはファンタジー要素が強すぎた感があり、主人公の「愛生(あい)」が男の子である必然性が感じられませんでした。同じ作者さんの別の作品で「不幸な身の上・幸薄い・でも素直で健気な受(日本人) + 身分が高くありあまる財産と権力を持ちながら冷酷な美貌の攻(西欧人)」を読んだばかりだったので、ワンパターンに感じてしまったのも原因かもしれません。それから細かいかもしれませんが、中世から生きながらえている貴族様が「ムカつく」「ウザい」「エロい」と近代の若者言葉を連発するのは如何なものかと… 気にならない方は多いでしょうが、私には違和感アリアリでした(汗)

ストーリーがしっかりしていて、物語に引き込まれました。面白かったです。ですが、ファンタジー要素が想像より強かったので、好き嫌いが分かれそうな話だな～と思いました。

映画のように場面が浮かび上がる、満月に照らされた銀狼、美し過ぎる。ストーリーは攻と受の両方からで納得、獣にも違和感はなし、もふもふ気持ち良さそうだし。すっかりボヘミヤの森に迷い込んでしまった。

うーん、本当にしみじみ物語重視の作品ですね。愛がある。溢れてる。だからこそ切ない物語。八割苦しい物語で、最後の最後に…！！！なんのネタバレも読まずにドキドキキュンキュンしながら読んで欲しい作品です！

紙で購入しましたが、話のストーリーはすごくストライクなんだけど、何ていうか文が淡白で、私的にはこれ、盛り上がってる所だよね？何かアッサリだなぁ……という印象。登場人物全てが落ち着いていて、しっとりとした雰囲気のある感じです。話もしっかりしてるんだけど、何か物足りなかったので☆3

1巻だけかと思ったら、続いてたー！！これはこれで好き。悲しさも切なさも、もふもふが解決してくれる。

物語の風景や抒情豊かな表現があるストーリーになっていて面白かったです。ハッピーエンドになって良かった。

ストーリー的には、愛される狼～の方が好みかなぁ。割と込み入ってるし、攻めがウケを分かりやすく好きだし、ちょっとお伽話チックで…。これも、まぁそうなんだけど攻めの気質かなあ？？

この先生の世界観というか空気感が好きです。舞台はチェコのプラハとボヘミアの森。呪いがかかったヘタレの貴族の若様と幼い時彼に育てられた愛生という一途な男の子の物語。途中切なくて胸が痛くなる場面もありましたが、最後はハッピーエンドに終わってよかったです。

受けが不憫で不憫で切なかったですが、最終的に丸く収まって幸せになれた。ほんとに良かったです。