レビュー一覧

１つ１つ歌の解説と、３作品について漫画がついている、という構成です。杉田先生の絵に惹かれて購入しましたが、すごく勉強になりました。ただ、漫画を期待して購入すると、ちょっとものたりないかもしれない？ということでほし４つに。他にも杉田先生の漫画で読みたいエピソードがたくさんありましたので、次回作に期待しています。（だいぶ日が経っていますが…）

10代の頃に読みたかった！これを読んでたら百人一首の解釈も恋も一味違っていたかも

恋をテーマにした和歌の解説本。選ばれている和歌そのものがどれも素晴らしく、解説の文章の平易さ、登場人物をいきいきと描くマンガの表現力ももちろん、アンソロジーとしての魅力もたっぷりです。

渡部先生の優しい語り口、杉田先生の美しい絵でとてもよい本でした。在原業平の和歌「月やあらぬ…」の解説は今まで私が読んだ中ではこの本がいちばん理解しやすいと思いました。　漫画をメインに求めていらっしゃる方には少し物足りないかもしれませんが、ぜひ文章も読んでほしいですね。

和歌の解説が結構あって、漫画は３つということで保留にしていました。けれどこの作品以外の6巻全て読み終えると、ちょっとでもいいからうた恋いの雰囲気を味わい尽くしたいと思ってこちらも読むことに。活字が苦手で解説部分は飛ばしてしまいましたが、それでも漫画３つも読めて満足です。

ラストの二条と御室の恋愛物語に泣きました。このシリーズをもっと早く読みたかったです。古文の勉強を離れて、漫画の作品としても最上級です。