レビュー一覧

ベテラン作家さんで、文章も流れるようにスラスラと読めるのですが…いかんせんストーリーもキャラクターも中途半端で残念でした。後書きで「やくざものを書くことに不得手意識がある」と自ら書かれているように、遠野さんの作風に極道世界はマッチしないのかもしれません。元若頭で秘書X元組長の愛人でサラ金会社社長というカップリングなのですが、この元若頭海棠を組から追い出した元組長が「組みを立て直すにはやっぱアイツが必要」と元愛人社長の真柴から取り戻そうとするのですが、そのやり方が何ともショボい… 海棠の居場所を無くそうと真柴の会社の名前を騙って無茶な取り立てをしたり、ネット上に風評をあげたり（笑）とヤクザにしては何とも回りくどい。真柴もひ弱でルックスが売りの優男なのに、愛人だった元組長の威光もないのになぜか常に偉そうで「海棠を取られまい」とする言動も危なっかしい。頭脳派の切れ者なのか無鉄砲なうっかりさんなのか？現組長を陥れるためにその仲間を引き込もうとするのですがその条件が「獣姦」＞「いや、指を落とす」＞「じゃ5分で海棠をイカせろ」って何の落とし前なんだ？何がしたいんだ？とちょっと笑っちゃいました。真柴がベタ惚れしている海棠自身がベッド上の能力ばかりで、ヤクザとしての有能さや非情さがあまり見られなかったのも残念。最期も現組長を陥れてスッキリ…という前に終わってしまってるので物足りませんでした。

話の転回はよめたけど満足です。受がなよなよしていなくて良かったしヤクザ系は好きなので。ただ、挿し絵が思い浮かぶ人物像とかけ離れていて残念。でマイナス

楽しめました。ラストがアッサリでしたが（笑）シリーズ化してほしいです！

話は面白かったのですが、最後が尻切れトンボのような終わり方でちょっと残念。

ビッチで気が強い美人受けと、寡黙で義理堅い攻め。組長の愛人から社長になり、ずっと狙っていた攻めを手に入れてもプライドが邪魔をして素直になれない受けが愛しい！想定内のストーリーですが、最後くらいは攻めにもう少し気持ちを語ってほしかった。ちょっと不完全燃焼。

真柴も海棠もそれぞれ毛色は違うがいい男だった。対局にあるような性格の違う2人がそれぞれ想いあっているのは焦ったい。ただその間に自分の思いに確信を得られたのであれば必要だったのかも…想いが通じ合った後の2人をもっと見たかった。

初めての作家さんで、極道物が好きなので読んでみました。寡黙な年下攻め、良かったのですがイマイチ物足りない。Ｂの部分は大満足ですが、Ｌの部分が惜しい…それと攻めターンでの話がも少し読みたかった。

無口だけどここってタイミングですごい事を言ってくれる強い男はカッコいいです。

元ヤクザの若頭と組長の愛人だった社長、攻めるのが年下で受けは捉えどころがない、更に組の後継争いが絡み、指詰めか・・挿絵好みで、いつもの展開だけど楽しめる。