レビュー一覧

懐かしくて手に取りました。この本はいろんな短編の詰め合わせです。遠藤淑子さんの何が好きか、と言うと、人と会話するときに「お薦めだわ」と、言ったり、人の名前をどう呼んでよいか聞くときに「シェリーって呼んでも？」とあまり日本で使わない体言止めの言い回しをしたりするところです。日本の話も描く人ですがこの人はなんか…外国っぽいんですよね。そしてギャグは入れるけど話の設定は基本、暗い。それを人生チョロいチョロい〜って痛くないふりをして強がってほんとに痛くないようにしていく健気さがありクスりとホロリとする作風ですかね。甘いの食べたらしょっぱいのほしくなるじゃないですか。なんならこれは一作品にどっちも入ってるのでぽたぽた焼とかチョコポテチみたいなもんです。わたしは時々食べたくなるんですよね、そういうの。

笑ってほっこりとできる、サクサク読める良品の小作品です。気分転換にはもってこいです。個人的に、仕事で頭を離れないような心配事や問題があるとき、遠藤先生の作品で、気持ちを切り替えてから寝てます。

しっかり者で大人びてたり、口が悪かったりしても、やっぱり子ども。等身大の姿に心あたたまるお話でした。遠藤先生の作品は何度でも読み返したい。

重い話もありますが、差し挟まれる笑いで後味は良いです。

読み手を美しくしてくれる、素晴らしい作品だと思います。

作者さん買いです。心に響く作品ばかりでした。オマケの旅行記も楽しいです。

作者さん買いです。どの話も笑えてほっこりしました。

一番最後までぜひ読んでください。私は目から汗が出ました。

家族ごっこには１と２があって両方好きですが、家族ごっこの1は遠藤さんの中でも大好きな作品の一部です。遠藤さんの作品によく出てくるこしゃくな事を言う少し大人びた子供の、大人になったら忘れてしまいそうな子供らしい純粋な質問に心が揺さぶられます。”普通＝幸せ”ではないという事を、いつも遠藤さんの作品では優しく教えてくれます。