レビュー一覧

昔、紙面で見ていて好きだった作家さんです。さらりとした画面のなかに、人間への愛が込められていて、読むとほっこりするお話の数々。女の子が憎らしくも可愛くて、やっぱり好きだなーと再確認しました。

遠藤作品の中でもかなり好きなお話です。天才少女にして、大会社の(実質)経営者のアレクと、その用心棒に雇われた私立探偵フォレストくんのお話。二人のやりとりが面白いだけでなく、社会の抱える色んな闇？というか、色んな立場で悩んでいる人たちも描かれていて(アレクも)、それが深いです。それらは完全な解決はなかなかしないのだけど、それでも何かの希望を感じられるように語られていて、読んで心が温かくなります。

小生意気な女のコがちょっとずつ成長していく姿が楽しかったです。クスッと笑うとこあり、ホロッとするとこありな話でした。

遠藤淑子さんのヒロインは、子どもながらに天才で太々しいのが特徴ですが、私は大好きです。一環した哲学のようなものがあるからでしょうか。悪役も憎めない。理不尽な事にスカッとした対応をしながら、天才ならでは？の太々しさで、ちゃっかりしているので、気持ちよく読めます。

主役二人の関係性がイイ！と思います。実写でドラマ化したら、1話完結で、笑って泣けてで、すっごく面白そうなのに、、、日本じゃなく、アメリカで、って、ムリだけど。。。もっと長く読みたいので、2巻で終わりなのが残念！

結構シビアな題材なのに、最終的になんだかほんわかした気持ちになれます。

10才の天才少女アレクと私立探偵フォレスト君のお話。基本コメディなんだけどホロッとしたり決めるところは決めてきたりと。胸に染みる言葉やジャズの様な小粋なセリフで魅了されてしまいます。