レビュー一覧

ヒロインの成長物語、というか3年越しの壮大な痴話喧嘩。とはいえ大好きな漫画家さんなのでそこそこ良かったです。ヒロインの行動が一方的でヒーローが忍耐強いというのは定番HQとは逆パターンかも。

通常、ハーレとは、ヒーローの傲慢やら愛を知らなかったやら過去のトラウマとやらによる非情な仕打ちにこれでもかと　ヒロインが耐えしのび　ラスト3Ｐほどでハッピーエンドに急速に展開するものである。　しかし！これは。ヒーローとヒロインの立ち位置が反対だ！初めてのパターンだ。びっくりだ。このヒロイン、めんどくさいヤツだ。ヒロインの魅力がようわからん、どこがよかったん？元カノ、婚約からかなり待たされたうえ、偽装結婚にも理解があって　しかも絵柄ではかなりの美人さん。この元カノより、あのヒロイン　いいか？　と声を大にしていいたい。

結婚した経緯が愛からではなく　なので、ヒロインの気持ちに葛藤があったのは事実。そこをバネッサにつけ込まれた　のかな？バネッサとしては長い間待ってたのに「トンビに油揚げ」だよね。意地悪したくなるのも理解出来るわ。こういう場面、ＨQでは逃げるのが定番でした。ヒーローが真面目で忍耐強い。一途です。ヒロイン自分の気持ちに素直になれて良かった。

戦争によって、信頼はしていても愛し合っていての結婚ではないことが気になって素直になれないヒロイン。忍耐強いヒーロー。二人は相思相愛になって良かったけれど、ヒーローの婚約者はあれだけ待ったのにヒーローに振り回された感じでしょうか、ちょっと可哀想。二人をはめても仕方ないですよね。最後は丸くおさまってよかった。

昔（汗）原作を読んでいて懐かしくてつい購入・・・作家の方の荒削りな画風はあまり好みではないのですが、ヒロインヒーローとも年を重ねて相手を思いやる心があってよかったなということで星４つ。昔原作読んだときは悲劇のヒロイン側だったけど、自分も年重ねたら・・・お互いの思っていることを言わないとダメだよね、しょせん夫婦は他人なんだから本心は見せないとダメだよね、どっちもどっちだよねという心境になりました。

学生だった女の子が初恋の人と形式的な結婚をしたからといって、全てが上手くいくわけでもないでしょう。精神がまだまだ子供で、自分の行いがどんだけ子供じみていたか最後に反省をします。対照的にヒーローは辛抱強く待っていました。それが大人の愛なんだな。と強く印象に残る感じでした。最後はヒロインが素直になってくれて、ホッとしました。

ヒーローと 元彼女とのキスくらい、許してあげてよ～！テロが なければ 元彼女はヒーローと結婚して幸せになれたんだから…元彼女の、このハニートラップのキスが原因で ヒロインは家出しますがヒロインの怒りパワーがMaxで 疲れました！笑…でも3年という月日が ヒロインを大人にして ヒーローを許せず 全てを捨てて逃げだした事の重大さに 気付けて良かったです！突然、家出されたらヒーローや身内は 心配しますよね～！「自覚と反省」は大事！笑。最後に2人は「夫婦円満」に戻りましたが 友達の兄.ドナルドとの関係は どーなったの？σ(^_^;)

　アメリカに帰国した時点でなぜ婚姻無効にしなかったのか謎が残ります。婚姻無効にしても保護者として世話することは可能だったはずで。まぁ篠崎先生の描く17歳の少女はすでにヒーローに愛される容姿をしていますが。篠崎先生の絵は雰囲気があって艶があるので、先生がコミック化した作品は読むのが楽しみです。

ヒロインとヒーローお互いが語らないことによるすれ違いが起こっていて、3年もそれぞれが誤解したまま過ぎています。篠崎先生の画力で読まされましたが、お互いの気持ちを話し合ったらもっと早くすれ違いもとけたのでは、という感じでした。

篠崎先生の描くニュアンス溢れる絵が綺麗でヒーローが素敵なので昔から篠崎先生のファンでした。この作品はいつもよりタッチが粗削りな気がしますがストーリーに合っていました。特殊な状況下で結婚した２人。見方を変えれば元婚約者もクーデターの被害者と言えます。