レビュー一覧

オモシロかったです。アメリカ映画を観てるようで、雰囲気だけでも十分に楽しめました。

主人公のダドリーよりも、自分の自己中と独占欲を自覚しながら、自分の価値観をがっつり守ってダドリーの友人であろうとするトマスが好き。本編の大人のトマスはキライなんだけど…。ただどうしても後半に入る狼男とアーニィのストーリーが邪魔。何度読んでもそこだけ飛ばしてしまう。それがなければ★は五個つけたと思う。

この作品は〜ずっーと大好きです。学校に馴染みにくい？人間関係に正直すぎて…不器用DD、まったく性格違いの親友との秘密ごっこが…(後日、ムーンライディングへ発展して…)　二人の少しねじれたあったかい友情が、より強く続いていくことに『漫画家さんって本当にすごいなぁ〜』初めてぞくぞくした高校生時代でした。今も繰り返し読んじゃいます。二人のドタバタと…DDとお母ちゃんのやり取りに愛情を教わりました。

ストーリーにどんどん引き込まれていきました。三原さんのはみだしっ子と共に大好きな作品にです。

「自分は何者か？」は人間にとって、普遍的な問いだと思います。その問い向き合わされる、またはその問いが自分の中にもあったことに気づかされる作品だと思ってます。クセのある絵柄と台詞（私は好きです）で読者を選びますが、普遍的な内容で読む年齢によっておもしろさが変わってきます。10年後にはどんな感想がでてくるか。自分でも楽しみです。

昔読んだときは字がたくさんで難しい話と思ってましたが、今読むといじけた男たちが何かとこじらせた話なのかなと。作者が何を言いたいのかがいまだによくわからないのですが、狼男とアーニーの話は楽しんで書いたように思えます。