レビュー一覧

ものすごく奇跡の設定だけれど、おもしろかったです。今まで仕事第一で、時間を費やす本気の恋人はいなかったプレイボーイヒーロー。何よりも大切だと思えるヒロインに出会えたのに、ヒロインの愛する亡き夫とそっくりだと知り、自分は二番目の位置にしかなれないのではと悩みます。ヒロインに一目惚れして、振り向いてもらおうと必死になるヒーローがかわいいです。顔と仕草がそっくりで性格だけ別人ってどうなの？ヒロインは亡き夫とヒーローを重ねたことはないって言うけれど、無理じゃないかな〜。

同じ顔の全く別人、という設定が面白いです。でも、ヒーローが自分そっくりな夫を愛していたヒロインを愛するようになり、その苦悩が描かれているのかと思いきや、性的欲求へと向かっているのが謎。う〜ん・・・正直、そこだけは「？」って感じ。実はヒーローはやはり双子で、子供を一人盗んだというショッキングな事実が発覚するも、最後にはヒロインの深い愛情によって、ヒーローが全てを許すっていう結末は好き。

強引と言うか、破れかぶれと言うか……設定や軸になる物語が家族愛や夫婦愛なので、感動する場面も多々あります。が、さすがミランダ・リー、それだけでは済みませんでした。原題にもある≪Love‐Slave 愛の奴隷≫ 通りにラブシーンも惜しみ無く描いています（こんなに魅かれた女性は初めてってヒーローは言うけど、さっき出会ったばかりでそういうことするか？！　⇒ハーレクインじゃないとできない荒技）。少しついていけないハイスピードの展開ですが、見方によっては面白い作品です。

これは感動大作！これを読む前双子のヒーローに翻弄されるヒロインのお話を読んでいて、本当はヒーローが一人でなりすましのとんでもない嘘をつくドタバタ喜劇で凄く面白かった。のでまた楽しめるかなと思って飛びついて読んでみたら、、、。打って変わってこちらは悲しみが支配してます。前半はお待ちかのスリリングで危険な愛？(というか情事)後半は亡き夫そっくりヒーローの謎がサスペンス感覚で明かされていきハラハラドキドキしました。特に誰にも懐かなくて噛み付く危険な犬が、亡き夫と同じDNAを持つヒーローにあった途端尻尾を振って飛びつく処が涙が出ました。

旅先で亡き夫にそっくりの男性に偶然出会いますが実際には誘拐された双子の兄でした。「養子ですか」って聞くのが少し違和感。コミックのように双子の兄弟がいますかのほうが自然だと思いました。お互いどこが良かったんだろう。一目惚れだったのでしょうけどすぐにホットな関係になるので、心より体の相性なのかなと思ってしまいます。元恋人の女性から言われた言葉でヒロインは怒って帰りますが、そこまで怒ることなのかぴんときません。ヒーローは頑張って追いかけていきハッピーエンドです。誘拐されたと言っても身代金的な事件性はありません。母親は双子だと気付かず出産しすぐに亡くなっていたこと、私生児の孫を引き取り拒否した祖父母はヒロイン元夫をすぐに養子に出したこと。などから誘拐というより誰にも知られずにヒーローを盗んで可愛がったって感じです。でもヒロイン元夫もひきとってあげれば良かったのにな。ヒロイン元夫がむくわれなくて可愛そうでした。