レビュー一覧

誇り高いダンテ家の宿命の恋「炎」の伝説。その第一章です。兄弟や従兄弟がたくさんいて、すべてが「炎」に取り付かれます。最初の花嫁は宝石デザイナー。全部で９冊ありますが、全部買いました。

自分の野望のためにヒロインを犠牲にするヒーローと、（自分を娘だと知らない）家族のために自己犠牲に陥るヒロイン。その対比なのだと思いました。ヒロインを本当に大事に想うのなら、何故第三の道を探さないのか？何故即座にヒロインを犠牲にすることを選ぶのか？その時点でヒーローの愛情はその程度だと思わざるを得ないです。もっと後悔や苦悩が描かれていればまだしも・・・。最後も自分はさんざんヒロインを利用したくせに、ヒロインが自分の意向に沿わない行動をするとさも「裏切られた」感を出してくるので、何だオマエ・・・という感じです。ヒロインが苦しんだのと同じくらいにはヒーローにも苦しんで欲しかったです。