レビュー一覧

なんといいますか、割とこのシリーズハードなのですが、これもまたなかなかハード。というものアングラホテルシリーズのエリート風ドSクール所長が受け側なんですよ。えー、ちょっとー、嘘ーとなってしまいました。ちょこっと出てきたエリーが黒髪になって登場、スーツの似合う伶俐でクールなツンデレ所長を守るナイトだなんて。更にエンディングも、えー、ちょっと−、嘘ーになってしまいました。後味悪いのがまたこの作品の売りという。うーん、本来ならこういう話、毛嫌いするところなのですが、とことんまで振り切ったストーリーなので、一周回って好きになっちゃいました。

久々の「アンダーグラウンドホテル」の新作と．聞いただけで５星あげたくなりました！やっぱり読んで間違いなかったです。初めの数ページでもう、引き込まれてちゃいました。テンポもよいし、ストーリーも抜群。そして，主役がすごいです．まさかこの人を又アンダーグラウンドホテルで見れるとは．．．本当に予期していませんでした。絵も，上手だし，迫力有ります。もっともっと読みたいシリーズの一つです。

ムトー所長とエリーが「絡む」とは意外な展開でしたが遭いも変わらず面白かった！。結構昔からこの著者の作品は知っていたんですが内容が濃すぎて苦手だったんです。でもこのアングラに出会ってそれは変わりました。私は後日知ったんですがこの著者さん漫画家を辞めようか本気で悩んでいたらしいんですが、このアングラによって思い止まったそうですよ。それと2007年辺りだったかアングラが文庫化される際に著者があとがきで所長やソードやセンのその後、描くチャンスが有るならぜひ描きたいって言っていたのを思い出して「遂に来たかー！」って興奮しちゃいました。この感じだとソードやセンにまた会えるのも時間の問題かも知れないですね(笑)。アングラは海外でも人気があるか、ここ日本でもジワジワ来てるのかも…早くソードやセンにも会いたいですよね！！。

本編で大好きだったあの所長様が再び登場!!相変わらずふてぶてしくて狡猾ですが、ドSなあのお方がなんせ囚人ですからあんなことや、こんなことをされてしまうのでした…顔を見ることすらままならない、エリーとムトーの壁越しのやりとりがいいです。レベル４という自由のきかない刑務所でありながら、そこを逆手に上手な舞台設定だなと思いました。エンディングはどちらともとれるのですがどうでしょう？あれは嘘なのか本当なのか？私は続編があることに期待したいです。そしてあの日本の歌はなんの歌だったのでしょうか。それが明らかになるといいな。最後までお話がどう転ぶか分からない緊迫感があり、とても面白かったです。もちろんエロもあり、所長ファンの私は大満足致しました。彼のその後を描いてくださった作者様に感謝です。

なるほど〜、そうきましたか！ていうような主役2人です。ストーリーも毎度ながら、あっという間に引き込まれてしまいました。ただ、結末が切ない〜！！何度も読み返す事はないかな。かといってモヤっと感が残るような、納得できない結末な訳ではないですよ！結末含め、素晴らしい出来だと思います。本当に作品的には文句なしです！続編をありがとうございます！

アンダーグラウンドホテルの後、「kiss&kill」と「last dinner」を48時間レンタルしました。切ない系好きなせいか「last dinner」はかなりキて無期限に。アンダーグラウンドホテルのシリーズの中で一番切なく、印象が強い作品です。誰よりも自尊心が高そうなのにもうズタズタ、それでもこんな場所で守りたい、それが一縷の望みという切なさ。レベル3は良くも悪くも他人との接触と自由がありますが、レベル4ではそれがほとんどない。でも、人の想いは壁にもフェンスにも堰き止められない。ラストは解釈が分かれると思いますが、私はあれで終わりと受け止めました。エリーはソードと違い、孤独な帝王に見えてそれも切ない。レベル4というのはそういう冷たい場所なのかと。読後に、アンダーグラウンドホテルで武藤自身が言った「他人の幸せを奪ってここに来た囚人には幸せになる権利はない。」という言葉が思い出されました。

本編の上巻無料で読んで、このシリーズを一気に購入してしまいました。この巻が一番辛くて苦しかった。そして、初めてレビューを書こうと思った作品です。ムトーの置かれた状況はあまりに酷く(そもそもその立場でそんな犯罪を犯したのだから、元同業者から酷い仕打ちを受けるのも仕方のないことかもしれませんが)、このラストは彼にとっては救いだったと思います。でも残されたエリーは…ノーマンのためにレベル4に行き、ここでも大事に思う人を失い…。壁越しの会話、わずかな時間の手だけの触れ合い、ムトーの残したメッセージ、あえて騙されて生きるエリー、ものすごく心が震えました。ムトーは囚人になったからこそ、my reason to liveなんて言える人になったのでしょうか。囚人にならなければ、冷たくて残酷な人のままだったのでしょうか。彼が犯罪者になっていった過程が知りたいです。本編ではムトー所長も囚人に酷いことしてたしね…刑務所に入らなければずっと犯罪を犯し続けてただろうしね…と自分に言い聞かせながらでないと読み続けられないくらい、彼の置かれた状況の描写はつらいものがありました。因みに本編の二人は、やはりハッピーエンドのようですね。

後味の悪い終わりだな、とは思うのですが、2人それぞれの覚悟や決意が切なすぎて胸が打たれる作品でした。前作でも、エリーは好きな人を思うが故に手放したので、今度こそ幸せになってほしい！と思ってたのですが…まさかあんな終わり方するとは…エリーも心が安らぐような幸せを手に入れてほしかったなぁ。色んな意味で心に残る話です。

読み終わってすぐの感想です。本編の二人がハッピーエンド(色々な考え方がありますがハッピーエンドと、そう思いたい)なだけに、今回は切ない。切ないなぁ。言葉ひとつひとつがとても切なく感じます。生き残る道もあったのに。。。孤独でプライドが高く、愛に不器用な人に思えてならない。最後彼は幸せだったのかなぁ。心許した相手とひとつになり、尊厳を守り通し、この地獄の檻の中で相手の生きる糧となるように去っていくことに。。。ああ、何度読んでも切ないです。

今までと比べて、レベル４ともなるともはや自由がどこにもない！どうしたら愛し合えるのよ〜。と身もだえて読みました。このシリーズは大好き！続編早く見たい★