レビュー一覧

父子家庭の父ｘベビーシッターの恋。このタイプの話は、父のほうがノンケの場合が多く、子供を通してのかかわりを通して相手を好きになっていく良作が多いのですが・・・・。こちらの作品は父はゲイで、かわいいシッターさんへ一目ぼれって、この手のパターンのポイントを完全に見失っている感じがして残念です。作品自体は悪くはないんですが・・・。

キャラの掘り下げが浅くて嘘くさいし、ストーリーがご都合主義だと感じました。受けは4人兄弟なのに家族が全く登場しないし、受けにシッターを依頼した攻めの母親(孫溺愛)が最初に登場しただけで全然孫にも会いに来ない。ちゃんと名前が付いていて複数回登場するキャラが4人しかないって少なすぎ。シッター役の受けがゲイでノンケorバイの父親を好きになるケースだと結ばれた後はトントン拍子になってもおかしくないけど、ノンケの受けが好きでもない攻めに襲われたのに攻めの良いところを知ったら、すぐに一生を共にする、愛してるって不自然。男を好きになった葛藤なし、ノンケの男が男に襲われたトラウマ無し、一緒に住むことにすぐさま同意（実家や本職の仕事はどうするの？）って受けが単細胞なおバカさんみたい。悲しいくらい献身的で素敵なばあやと家族って血の繋がりだけじゃないっていう主題には共感できたので星２つです。