タイムトラベルというBLには珍しい設定です。ガチ親子ということで(最後のほうに”実は違ってたんだよ”というオチが来るかな…と思ってたのですが、ガチでした…ハイ)近親相姦NGの方はご注意下さい。親子であることを知りながらもお互いを愛することを止められない凉(息子)と果(父)。その切なさについつい倫理観や道徳観念を隅に追いやってしまうのは作者さんの力量でしょうか。1巻は「明日、俺は父親に呪いをかけた」という意味深な言葉で始まるのですが、これは「親子でありながら愛し合ってしまう」「お互いに離れては一人では生きていけない」という呪いなのでしょうか。孤独に生きてきた果にとって、凉のぬくもりを知ることはまさに呪いで、それゆえに「凉に似た女性と結婚し息子にリョウと名付けた」のですから。タイトルの「ノットイコール」も二人にとっては「愛=イコール」の決断/選択も、社会にとっては禁忌(正しくない)ことでこれが一致することは決して無い…という重い意味が込められているんだろうなと思います。ちなみに「媚の凶刃 X side」にこの2人のその後エピソードが収められていますので、そちらも必見です。
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実の父子という設定は、普段読まないのですがタイムスリップという非現実な要素と、お互いが必然的に惹かれあっていく様子や【親子】という葛藤などが、とても丁寧に描かれていて良かったです。果(このみ)の若いこと(笑)そして昭和の頃から果は艶っぽくていいです。果の境遇が幸せなものじゃなく、"りょう"への想いに長く苦しんだのだから、いっぱい幸せになってほしい。最終話の凉のセリフも良くて、【ノットイコール】というタイトルにも、深いものを感じました