レビュー一覧

むつみ先生にしては青い作品だなぁと思いました。感動も少ない。涙もでない。勇貴はイジイジひとりこじらせてやらかすし、向陽はとんでもなくひどい言動で勇貴を傷つけて避けるし。なのに本当は好きだったんだ、とか言う(；´∀｀) でも現実は残酷でなかなかこじれた糸は戻らない。最後、向陽の取った行動はもっとドラマチックにしてほしかったです。最初が間延びしすぎていて最後さらっと終わらせないでほしかったです。その後、本当にちゃんと幸せな二人を見たかったです！

ありがちな学生BL設定です。ゲイ受けとノンケ攻めの恋。ありがちなんですけど、この作者さんが書くと…切なっ！！色々リアルに切なっっ！！受け攻め両者の葛藤が涙を誘いますね〜。甘酸っぱいというより、甘苦い青春ストーリーですね。最初から「そちら側」な受け君と違い、一線を超えきれない攻め君の、無意識の鈍さが故の墓穴の掘りっぷりが、いっそ可哀想なほどでした。無理もないよねぇ…。頑張れ若人！ノンケ人類はみな潜在的なバイセクシャルだと私は思うよ！と思わず応援したくなりました。先輩や友人を混じえての、その後の2人のショートストーリーとかあったらよかったなぁ〜。

気の合う友人だった勇貴と向陽。勇貴の思いを知って一度は拒絶した向陽ですが、割と早くにカップルになります。二人きりの時は仲睦まじいのですが、同性と付き合っていることを周りに知られたくない向陽は勇貴との関係をひたすら隠そうとします。わからないでもないけれど、そんな向陽の言動がどんどん勇貴を傷つけ、ずっともやもやしているんですが、最後にとった向陽の行動は凄く爽やかで男らしくて良かったです。