レビュー一覧

最後まで楽しんで読めました！　作者さんが後書きでこのお話が出来上がるまで少し苦労したようなことを書かれており、作品を読んでいて感じた微妙な違和感は作者さんの産みの苦しみから来たものだったのかな？て思いました。少し譲君の気持ちが有村君の気持ちに寄り添う過程が早急過ぎたかな？て思うので★は３､５です！

攻めザマァ作品だと某レビューで見て手に取りましたが、それほどでも無くそして攻めもザマァいただくほど受けへの酷さは感じない。本編が攻め視点のせいかな。それともより傲慢な男の小説を諸々読んで来たからかな。素直になれず態度はそれなりなんだろうけど何より不誠実じゃない。ある意味一途だよ。それより受けは泣くほど好きな人いてのコレだからお互い様だと感じてしまった。

前半は攻め視点の攻めザマァ、後半は受け視点の受けザマァ。とはいえ、どちらもザマァ具合は低めです。そもそも攻めとの変な従属関係は、受けの暴走で始まった上に攻めは意外とそんなに酷いことをしていないという。それよりも受けの鈍感具合と流され無自覚具合の方がイライラさせられてしまいました。この2人、長続きするんだろうか、と余計な心配をしてしまいました……。その後の描写があれば、もう少し安心できたかもしれません。

表題作は攻め視点です。で、その後の2人の話は受け視点で描かれています。冴えない受けが見られたくない場面を見られてしまい、口止めの為に自らなんでもすると申し出ます。最初は面倒くさいと思っていた攻めも、受けと一緒に居るうちにいつの間にか惹かれていくんです。ここまでは良かったんですけど、受けは攻めと体の関係を持ちつつも、片思いの相手をずっと思ってるんです。その辺があまり好みじゃなくて、星を１つ減らしました。その後の話では上手いこと纏められてますが、なんとなく納得がいきませんでした。もっと切ない話を期待してたので、そこをもう少しなんとかして欲しかったです。

男なんて好きになるかと思っていた気持ちが、段々と受けを愛しいと思うようになる変化に、攻め自身も戸惑い抗いたいと思いながらも、どうしようもなく惹かれていく姿が良かったです！