レビュー一覧

夫を亡くし寡婦となったヒロインと貴族のヒーロー。お互いに強烈に惹かれ合いながらも、ヒロインは亡くなった夫への後ろめたさにヒーローは身分さにそれぞれ悩みます。ヒーローの友人が戦死したことによりヒーローに婚約者が出現。物語の中盤でヒロインの本当の身分が明かされます。最後まで読んで思ったことは、やっぱりヒーローの身勝手さですかねー。ヒロインの本来の身分がわかった途端に婚約者からヒロインへコロッといってしまうヒーローはちょっと身勝手だなぁと思ってしまった。

確かにヒーローの身勝手な発言とも取れる身分の話は、きっと自分一人だけだったら関係なくて、母親や妹など家族の事を考えると、跡継ぎとしての責務を放棄するわけにはいかず、なくなくヒロインを諦めたのだと。それが伯爵としての常識なのだと。だから、後半のスペインのときに自分が死を覚悟して家族がこれまで通りの暮らしができる準備をしてるし、匿名で自分の思いをヒロインに伝えたんだと思う。上に立つ人は、自分の思いだけじゃどうにもならないことがあるんだよね、としみじみ。ＨＱのくせに（笑）

おそらくヒーローがヒロインの出自に関して心変わりしたことが納得いかないという人多いでしょうね。商人の出だったら貴族社会ではヒロインは苦労するのは目に見えていたでしょうし、きっとヒーローの家族も冷遇されると考えるのは必然であるのはわかりますが、そこは愛の力でというわけにはいかないのでしょうね。ヒロインが公爵令嬢だとわかって寄ってきたときヒロインが怒るのは当然だと思います。そこがちゃんと描かれているのでヒーローが失明かという話でぐっと盛り上がるのでしょうね。それでも愛があるから二人の心の葛藤が見事に描かれていました。芯がしっかりしていて健気なヒロイン。正義のため愛する家族友人のために力を注ぐヒーロー感動しました。

サンプルの続きが気になって購入。間違いなしでした。

この時代は多分オースティン時代だと思うのですが、映像だと軽やかで華やかなのに、漫画だと白黒でボテッとお洒落をしてない印象のものが多く残念に思っていました。でもこの作品は華やか！絵柄の華やかさによるものは大きいと思いますが、ヒーローが身分差をきちんと受け止める人だったから、ドラマチックなお話になったのだと。私はこのヒーローは正直で好きです。

大好きな星合先生の作品で一気に読みました。お互い好きあっているのに身分が違うために離れてしまう二人。貴族の世界はそうなんでしょうか。ヒーローが親友の死によりその妹の後見人になり物語が思わぬ方向にいってしまいどうなるの？親友の妹が悪賢く許せない・・・ハラハラどきどきでしたが満足した物語でした。

ヒーローや他の男性が放っておけないほど魅力的なヒロインでした

ヒストリカルの時代の服飾業界で働くヒロインがとても新鮮でかっこよかったです

星合先生の絵が綺麗で読みやすかったです。ヒストリカルなのでドレスも美しくヒロイン、ヒーロの美貌がきわだっていて満喫しました。

帽子屋を営む未亡人のヒロインがとてもミステリアスで魅力的でした