レビュー一覧

面白かったけれど、ハーレクインなのにロマンス成分が少々というか結構不足しているように感じました。ヒーロー(と呼んでいいんだろうか…)の誤解を解くためにページがかなり費やされていることがその原因だとはわかってはいるんだけど。結局のところ、この二人の間に『愛情』がちゃんとあったのか？と疑問が残りました。無事に爵位は奪還できたけれど、ヒロインの名誉はちゃんと回復されたのかなぁ。同じ女性としてそこが非常に気になるところです。

いやーーーーないないないないない！　ヒーロー、どこまでお坊ちゃんで子供なの？！　てかそれを許せるヒロインは本当に聖女？！　ちょっとそんな知らなかったんだとか騙されたんだとかで、過去のことだから、と許せるほど温い過去じゃないよねぇえ？！　びっくりした・・・聖女って本当に聖女なんだな・・・最後にどや顔のヒーローだけど、お前、自分のしたこと理解してるの？　子供が素直で可愛いので、まぁ星を増やす・・・でもこの子も、ヒーローと同じ性格ならなんだか嫌だなあ・・・

謀略に嵌められド底辺の生活を強いられたヘレナの元に、誤解したままの元夫カールトンが辿り着く…という話。苦境に耐えて耐えて耐え忍ぶヘレナが健気すぎ(T＿T)泥酔して孕ませといて俺の子じゃないとか吹聴してヘレナの評判を地に落としたカールトンが鬼畜すぎ(笑)ヘレナがほんとに聖女に見えるカットがあってすごいな〜と思った。息子のハリーともども幸せになってよかったね！

馬鹿なヒーローのせいで踏んだり蹴ったりな目に遭わされたヒロインの話です。結婚の経緯だけはヒーローのせいではありませんが（直接的には）、その後のあれこれは若気の至りでは済まされない酷さです。ヒロインが再会当初、頑なな表情を崩さなかったのも当然です。人を人とも思わなかったボンボンが戦争で捕虜になったのは、性根を叩き直そうとする天の計らいだったのでは。判事に話を信じて貰えない件では、今までの妻の立場と悔しさが漸く身に沁みたのではないでしょうか。結局最後まで、的確に状況を判断して知恵を絞り、自らを助けたのはヒロインです。もう天晴。今後は精々尻に敷かれてしまえ！　全編に亘って淡々と話は進みますが、当時の社会の中での女性の立ち位置の弱さが切実に描かれていて、ヒストリカルとしては正しいにしろ、こんな理不尽がまかり通る時代が終わって本当に良かったと思います。村田さんの絵が相変わらず素敵なので星1つおまけです。

ヒロインは強く、健気で立派です。母は強しという言葉がぴったり。ただヒーローは短気で浅慮、いいのは貌だけという感じで……。後に反省はしますけども、それまでにしたことが随分なので、好きになれません（酔っ払った質の悪い友人をわざと家に引き込んで、ヒロインを危ない目に遭わせたり）。ヒーローと呼ぶのはおこがましい感じ。ヒロインは彼のどこが好きになったのか、ちょっと分からない。あれだけ侮辱され、冷遇されておいて、そう簡単に許せるのか？「2年間は安穏な暮らしをさせてくれたから感謝してる」というような台詞がありましたが、それは愛とは違うのでは……。

ハーレクインって、ロマンスの要素が無いと駄目だと思います。このお話のどこにロマンスを求めたらいいのかわかりません。ヒーローは酷い男で、ヒロインはありとあらゆる人に踏みつけられて耐えるばかりの人生。ロマンスが生まれてくる要素すらありません。お話は昔の童話の原作みたいで面白くないわけではないのですが、ハーレクインとしてお金を払って読んでいるこちらとしては物足りません。星3つはすべてハリーのものです。ハリーは可愛らしいです。

低評価でしたが続きが気になって借りてみました。がっかり。ヒーローが酷すぎて後半内容が入ってきませんでした。悪友をけしかけて妻を寝取らせようなんてよく考えつきますね。それも翌朝になって様子を見に行って、男が出てきたところに出くわし嫉妬するなんて。ヒロインは芯があってとても強い女性ですが、ヒーローのどこに惹かれたのかな。ヒーローにもっと罰を与えればよかったのに、なんのお咎めもなし。子供がかわいいのが救いですね。

ハーレクイン…なんでしょうか？ヒーローのおぼっちゃま貴族加減がイライラします。

ヘレナの強さはすごいと思いました。母は強いですねだから子供も良い子に育ってるしだんな様も誤解が解けて最後には幸せになれたのでしょうね。でも、内容の割りにお話が短く感じてもっと長く詳しく描いて欲しかったかなと思います。

まだ遊びたい若い時期に無理矢理結婚させられることになり、しかもそれが妻自身の罠だと思い込んで、幼稚にも放蕩三昧して、不在中に妻子が苦労を強いられる原因を作った夫だけれど、ヘレナは許すというか、おそらく始めから多くを求めていません。ここではチラとしか描かれていないけれど、親を亡くした後、おじおばに邪険にされて肩身の狭い思いをして育った設定のようです。だから、おばの罠の間違った結果としてでも、美しい子爵が結婚によって自分をおじおばの家から解放してくれたことを有難く思っている。そして、息子を得られたことも。だから、誤解が解けただけで許してしまうのでしょう。時代物ですし、それもありかな、と思えてしまう。 ダメ夫も、これまでの苦労で改心したところを見せて、領地を上手く切り盛り出来るようになればいいですが、この作品のなかでは最後までボロボロ、ヨレヨレです（^_^）