レビュー一覧

1、２巻読了です。かなり面白かったです。もう少し事件を掘り下げて描けば、BLというジャンルに押し込めず、検事物小説の主人公が、たまたま男性同士で愛し合っている、的な設定の小説でも十分通用します。BL要素を除けば、普通に書店で買いたいような、事件の展開が気になる検事物小説でした。私はあまり、最初はどちらかが別の人を好きという設定は好みではありませんが、このお話に限ってはそれの設定が２人の性格にとっても合っていて、いいと思いました。さすが、かわい先生です。また、野々宮検事の誠実さ、まっすぐさがとても美しいと感じました。そして、脇役ながら原口の裏社会にいながらも人間として大切なものを失わずにいる姿、懐の大きさがかっこよかったです。彼には幸せになってもらいたいなと思います。ラストも他の作品とは一線を画していて、事件の解決に向けての一歩のシーンで終わります。この作品に限っては、本当に主人公２人の恋愛というのは添え物で十分とさえ思える程、検事物小説として純粋に面白かったです。まちろん、ラブラブなシーンは少な目ですが、BLとしても本当に面白いです。

検事物です。ただ、お仕事小説という表現ほど軽くはなく、BLといっても、そう所為自体に重きを置いていないんじゃないかと個人的には思うので、なんと言えば伝わるのか…。ただ、よかったです。仕事への思いや事件の動き、そして端役の方にも生活や家族の存在が感じられる、この繊細だけど粘り強い物語を、ちゃんと読めてすごくよかった。その後の事件の顛末や人物の先行きが気になるところですが主役二人の進む道は、上司や思いがけない人物が願うように、たぶん光の中なんだろうなと思える完結でした。

BLと言うより、検察ものにBL要素がはいっていると言う感じです。 ストーリーに引き込まれます。 BL括りにするのは少し勿体ない気がします。 完全に解決し終えないない先を思わせる終わり方で、続きが読みたいです。 脇役ですが、原口とても気になります。

「原罪」の続きでBL小説を越えた人間の内面が丁寧に描いてある良本です。終結のやり方も印象的でもっと読みたかった気持ちと素晴らしいという気持ちと両方です。

1巻目で次第に大きくなりつつあった事件について、2巻目ではいよいよそれを追う検察官たちの働きが主軸です。自分は内通者をずっと別人で疑って読んでいたので、そこッ！？というミステリーだったら禁じ手の角度からには、落胆したような安心したような気分でした。原口も反社ながら魅力的な人物でしたし、検事同士の嫉妬も然もありなんでした。で、非常に面白かっただけに、何故その終わり方なのかと。余韻というにも尻切れトンボ感が拭えなかったので星4つにしました。

続きが読みたいけれど、無理なのかなぁ…いつか読んでみたいです。続きがあれば、星４にしたかな。終わり方が、尻切れトンボみたいに感じてしまったので、３個で。

2巻読了しました。検事ものが好きで、いろいろ読みましたが、ＢＬという枠を大きく飛び越えて、興味深くのめり込んで読むことができました。

えっここで終わり？という若干の尻切れ感がありましたが、2冊通じて面白かったです。