レビュー一覧

ある人間が金銭欲に囚われた結果招じた欠陥のせいで、火事で失われてしまった、ヒロインの平和で愛する人と育むハズの家族と未来。その片棒を担いだことにされた、騙されて共同経営者となっていたヒーロー。ヒロイン自身も身体に消せぬ傷痕を背負い、やっと未来に目を向けようとした５年後からこのお話は始まります。傷心のヒーローも親友に、命拾いされ連れ帰られたところでした(^_^;)出会い、お互いを隣人として友人として、そして異性として、お互いが惹かれ合うことを認めた時、真実が露呈されます。不安材料が出始めていた矢先でもあり、様々な状況がヒロインを脅かし始めていました。やがて、形を作り始める恐怖。二転三転する周囲の状況。それでも、諦め切れない二人の想いと、それを消そうとする恐怖。最後までハラハラとする展開に、一気に読み進んでいました(^^ゞ読後は一抹の虚しさは残るものの、新たな幸せに、良かったと思いました(^-^)v人を愛するということ、友情、信頼、疑心暗鬼、それらをちらつかせながら、生きるということの苦しさから逃げないことを、作者は最後にメッセージしている様に思いました(^^ゞ

大惨事の被害者と加害者の立場の二人が、それぞれに５年苦しんだ末に出会います。キッカケは加害者側のミッチの懺悔の気持ちからですが、真実を打ち明ける前に惹かれあってしまうのは運命だったのでしょうか。過酷な運命を経てもなお、根付いている信頼と愛に心揺さぶられました。エミリーとミッチの温かくも苦しい関係はもちろん、エミリーに襲い掛かる謎のストカー、不法侵入、そして最後の山場で現れる仕組まれた罠…二人の関係をじっくり堪能したい一方で、サスペンスの続きが気になって先を急ぎたいというジレンマを抱えながら一気に読みました。許しと再生、究極の愛のお話しだと思います。