レビュー一覧

『別れの日まで』の関連作です。途中、花嫁やその母親の言動にイライラさせられましたが、基本的に主人公二人のやり取りは切なく、ドキドキする上に二年半前の別れの真相も納得できるものでした。前作『別れの…』の流れを上手く盛り込まれていたので続き物としては楽しめましたが（もちろん単作でも大丈夫ですが）、ちょっと物足りなかったと言うか流れや設定がありきたりというか、私には心惹きつけられるものが無かったのが残念でした。

「別れの日まで」から「涙は愛の言葉」へと続く3部作の2作目で、まとめて読むにはちょうど良いボリュームですが、今作単体だとかなり物足りなさが残る微妙な読後感です。ウエディングプランナーとして振り回されるヒロインの話はおもしろかったですが、ヒーローとの別れから再会、復縁？までが話し合いというより欲望に流されていくようで、恋愛があっけない感じで、いきなり置いていかれた感があります。