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昭和31年頃の博多は、西鉄ライオンズフィーバーで学校に行くと西鉄の野球帽ばかりでした。稲尾投手物語を映画館で観た時の事が忘れられず、やっとDVDを探して50年ぶりに懐かしく観ました。今は、西鉄ライオンズが西武に変わり、豊田、稲尾、大下、関口選手、皆故人になりました。福岡で育った皆さんに是非お勧めします。良き時代でした。もう少しライオンズの話が出ると良かったです。

日本社会にも人々の心に中にも、まだ戦争の跡が残っていた頃から経済成長期にかけて、家庭に洗濯機やテレビなどの電化製品が入ってきたころの話。ひよわな少年である主人公の目を通した、平凡な毎日が、ほんわかとした九州弁で淡々とつづられる。プロ野球が人気があって、皆が試合結果に一喜一憂していたとか、まだ米兵相手の売春婦がいたとか、日本社会に非常に貧しい側面があったとか、その頃の時代には自分は生まれていなかったが、三丁目の夕日のようなノスタルジックな雰囲気に浸れる。