レビュー一覧

めちゃくちゃ面白い重いテーマの間に入るギャグもアクセントとなっている話が進むにつれ、残虐で複雑な内容になっていくけれど、目が離せない

とても面白いです。結構前にアニメを見てました。アニメからですが、数年時間が経っても記憶に残るテーマと主人公たちです。内容は割愛しますが、テーマや人物の描写は読んでいて深く考えさせられます。ところどころに伏線があるので読む進めれば進めるほど気になります。残酷なところもありますが、ギャグもあるので読み易いと思います。個人的にはアニメもオススメです。

重厚な戦闘描写や軍内部での微妙な政治バランス、主人公の謎多い出自と魅力の多い作品ですが、貴族の子女として戦乱の世を生き抜く女性上司の矜持と覚悟が出色。こんな上司がいたら全力で仕えてしまいます。

単なる戦争物、単なるバトル・アクション物ではなく、ストーリーが奥深く思想が面白い。人が大勢亡くなったり、全編に渡って重く緊張感のある作品が好きな方には物足りないかもしれないが、そういう方にもオススメしたい作品。

1巻が発売された時に、なんとなく手に取って、離れられなくなった思い深い作品です。…たぶん、作者さんは凄く頭が良くて芯の通った考えを持っていて、それでいて頑固ではなく柔軟な考えのできる稀有な人なのではないかな…？こういう人と関わった事は人生で一度しかありません（元婚約者）作者様のような政治家がいたら、或いは政治家の多くが作者さまのような人であれば、この国の歴史はかなり変わっていたんじゃないかと思います。…若しくは、投票者である私達が。戦争復興の事なんて、ゲーム（と甘く見るなかれ）でしか戦争を知らない私達の世代には物語を描いたりする程度でしか主張を通せません。ただ、日中、日韓、そして北朝鮮との問題についてこの作者様はどう考えてらっしゃるのかな？と興味はあります。物語はそれくらいとても深く、けれどアクションシーンはかっこいいのでおすすめです。……でも、これだけ長年連載しているのに…一向に絵がうまくならない作者様…そこだけが残念ですが、これだけ深い内容に、☆を減らす事はどうしてもできませんでした。

絵はイマイチ好きではありません。でも話は良かったです。

この作品のすごい所は、戦災復興というもう一つの戦争の犠牲者をきっちりと描き切っている所。いうなれば舞台の裏側の見えない所にスポットライトを当てたような感じ。しかも人間の持ってる生々しい感情の描写が際立ってる。こことよく似た世界と歴史で起こった戦争という隠れ蓑を被っているけど、よく考えて見てみると、身近にあふれた今すぐにそこらで見ることができる内容ばっかりっていう。想像できる分、余計に生々しいわ！！好き！！テロリスト編は本当に泣いた。巻を追うごとにストーリー構成と絵がレベルアップしていってる。数十年変化のない絵と話しを描き続ける漫画家がいる中で、成長していってる作者様は尊敬に値する。あと、SM理論は素晴らしすぎて全俺が泣いた。

政体は王政。貴族が平民の上に胡座をかいているのが当たり前な時代。戦争が終わり国が疲弊の極にあり、国民の憤懣は上流階級と為政者に向き始めていた。そんな中、これ迄の国体を守る為に国家の復興を目的とする部隊が創設された。此れは、その部隊が自国の膿と向かい合う物語である。

以前アニメを見て面白かったので原作も読もうと思いました。伍長がとにかく印象深かったのですが、漫画だと登場人物それぞれに目線がいきますね、じっくり考えながら読むことができて良いです。戦争とは何か、終戦とは何か、考えさせられます。でもそれだけじゃなくて、所々クスリと笑えるギャグがあったり、ほのぼのするシーンがあったりで、あっという間に読み終えてしまいます！文字数もちょうどいい感じだと思います。

戦災とは、深いです。凄く引き込まれて一気に読みました。面白いです。