レビュー一覧

最初は、コミックで読んだ本作、2部作と思っていれば、3部目が出た。と言うことで、改めて、読みなおしました。他者のリージェンシー作品が、イギリス国内。もしくは、フランスなのに対し、ダイアン・ガストン作は、アイルランド、スコットランドが出て来ています。その当時の背景を知りつつ、恋の成就をドキドキしながら、ヒヤヒヤも。ただ、2部作で、ヒーローになるターナー侯爵の押しが強く、ヒーローの立場が、同じアイルランド出身ってだけで、薄いので、★を1つ減らしました。作品としては5つ。

先の方の評価を見ても、いやいやこの話の展開目新しいし私にはきっと★五のはずだわ！と期待して読みました。恋愛、サスペンス、駆け引き、設定、絶対いけるとおもったけど、なんだかライバル設定（良い人の方）がいい人すぎて！全然ライバルになっていないから贅沢ながらスパイスが少々足りなかったんかな、ということで私も4つに。アツさもあるし、矛盾があるわけでもないから辛口かな、と思いつつ。でも良い作品です。

誠実で真面目なヒーローなので、雇い主の愛人候補に恋をしてもじれったい展開ですが、おもしろかったです。ヒストリカルで庶民ヒーローも珍しいですね。傲慢でもなく権力やお金で解決するでもなく、ヒーロー自身が試される状況で、がんばってって思わず応援したくなりました。