レビュー一覧

粋だ何だというのなら、まずは日本語を間違えないようにしたほうがよいと思います。タイトルにもなっている仙のためにと言って、それまでいた客をおい返す蕎麦屋や、釣り船を出しておきながら釣果を奪い無理矢理引返す船屋など、仙上げが他の人の犠牲の上に成り立っていて不快でした。これを理解するのが粋なら、私は関東の粋はわからなくて構いません。

他のかたのレビューにも書かれているけど一升庵が最高のおもてなしをするために、他の店の客がないがしろにされてその行動が非難もされず肯定されるってずいぶん薄ら寒い「”本物”の世界」ですね。

ヒロインが従業員の私物を自分のシュミじゃないというだけの理由で勝手に売り払ったところでもうダメ。なんでそんな事できるの？もしかしたらそれが思い入れのあるとても大切な物かもしれないって事を想像できないヒロインなの？そんなヒロインが粋でいい女とあがめ奉られる世界って正直キモチワルイ。

３巻のあとがきですが、ハンバーガーセットを選んだ人が問題があるのは理解できます。ですが、どうしてブルボン王朝ドレスを選んだ人が　そうとう問題がある　のでしょうか？他国の文化をジャンクフードと同じように語るのはあまりに無理があるというか、失礼では？他の人の価値観や他国の文化を尊重してこその粋や本物の世界ではないでしょうか？

そこそこ面白いんですけど、絵が見にくいです。　自分でお料理作るなら、そこまで凝るのはムリかな。　 ３巻の末尾はちょっと・・　私も化学調味料は苦手で、１度まずマヨネーズやケチャップなしの味を味わってみた方がいいというのには賛成です。　だけど、ハンバーガーがおにぎりより好きでも、お蕎麦よりナポリタンが好きでも潮汁よりクラムチャウダーが好きでも、人の好き好きだから別にいいんじゃないかと。　大島とブルボン王朝ドレスは比較しちゃダメですよ。それは国粋主義だ（笑）。　作者さんのこういう偏見が、この漫画読んでて、悪くはないんだけどなんかすっきりしないというところに繋がってんのかな。　　確かに昨今のお料理は味がやたら濃くて、化学調味料抜きのお料理も味わおうよと思うけど。　クラムチャウダーだって、ベースのスープを貝のいい出汁を出すとか、コンソメキュー ブじゃなく鶏丸ごとのスープを使うとか。パックのベーコンじゃなしにお肉屋さんのおいしい分厚いベーコン使うとか。工夫はいくらでも出来るもんで。　　お蕎麦もおいしい、ナポリタンもおいしい、クラムチャウダーも大好き、お塩むすびも大好き。それでいいんじゃないのかな。　本物にこだわる人が魯山人手放し中のも解せん。それこそ世間の評価に振り回されてると思うけど。

グリコがお客が持ち込んだ物をごみと間違えて捨ててしまうという話があるけど、これって立場を変えて見たらおせんさんが１巻でグリコにやった事（ここちかさんのレビューにもある「自分（おせん）の趣味じゃないからグリコの荷物を勝手に売り払う」）と同じですよね。どちらも、勝手に価値がないと判断して他人の物を勝手に処分したって事。グリコは反省してそこからちゃんと成長したけど、おせんさんの行動は誰も咎めるどころか全肯定。すごいダブスタ……。

人にはそれぞれ事情もあるし好みもあるのだから、他者を否定する作者の姿勢、それが反映されているこの作品も好きになれない。粋と評しているけど、風変わりな主人公を持ち上げる価値観にもついていけない。

新章も含めた感想です。悪いところ・作者の「女に手間暇かけてほしい」「今の日本人の食に対する認識がダメすぎる」という主張が強すぎて読んでて嫌気がさす特にまがい物のかつお節を買う消費者への怒りを直に読者にぶつけるコマは不愉快・下ネタがスパイスになって効いてる場面もあるが行きすぎてただただ下品になってしまってる所も多い・女性キャラの描き分けができてないので似たような顔のゲストキャラが現れる また表情のパターンも少ない・主人公無双にしすぎて鼻につく・作者の独りよがりで「主人公かっこいいだろ！！」と描写しているが読者としては寒く感じてしまうシーンも・桜の花ざかりの描写が雪が積もってるように見えるのを誰もつっこまないのか…良いところ・絵が上手い、特に食べ物のツヤの描写・ベテランだけあって展開が上手い 特に横手焼きそばの話・魅力がある 「作者うざいなー」と思いながらも長編を最後まで読ませてしまう

出てくる料理は素直に美味しそうでいいけど、大人とは思えない仙の身勝手な行動とそれを担ぐ周りがおかしいし滑稽だった。現実なら変わり者認定されつまはじきなのに(笑)あとどこが美人なのか、、、むしろ中も外もブス(笑)ほんとの粋って、周りみんなが気持ちよくて始めて成り立つ物でしょ。関東の粋がこれだとは思わないでね、全然違うから(笑)面白いのにモヤモヤする変な漫画。

映像化作品だし無料だったので無料分読みましたが他の方がレビューで仰る様にせんの性格が私には自分勝手に感じ、無料分だけで十分でした。