レビュー一覧

金田一少年の雪山で起こるミステリーはドキドキハラハラ犯人は意外な人物で、とっても面白い！

ページ数も多くて読み応えがあるお話でした。トリックがまさかね〜と思っていたらその通りのエグすぎるトリックで、夜中に読んでいたので怖くて怖くて…でも、こんなこと言ったらお話にならないけど、わざわざ関係ない人まで巻き込んで殺したい人間を一箇所に集めなくても1人ずつ呼び出すとかすれば良いんじゃないかと思うし、殺したい人以外の人を呼ぶ必要ないじゃん、と思いました。

相続にまつわる悲しい事件と、山の恐ろしさ、人間の欲深さと残忍さが見事に描かれています。そして最後の雪霊に救われてよかったです。

金田一少年の事件簿には雪山がよく出てきますよね。今回も悲しい話でしたが、雪霊がこわくなくて、いい雪霊でなんかほっとしました。犯人が死なないで、助かってくれて、それもよかったです。

雪山を舞台にした復讐話。緊急避難をテーマにしている点は悲恋湖に似ているので、悲恋湖好きな方にはオススメかも。

犯人だと思われるのがことごとく外れた回でした。金田一の雪山系の事件の話は個人的に読んでてなんか寒く感じます。温度的に。

厳寒の雪山で起きた不可能殺人。ミステリーの本格派らしくトリック満載。本筋へ至る導入部分も目の覚める蘊蓄があって面白い。ストーリーはテンポ良く最終局面まで淀みなく、予想される犯人の目星も2転3転する。結末はかなり予想外。｢違うルール｣って考え方はいいけどアンフェアじゃないかなーと思ったりする。実際にはアンフェアじゃないけど★3つ。

トリックに無理がありすぎる。ここまで都合よくはいかないだろうとツッコミまくってしまった。何も考えずに読むのがいいのかも。

金田一少年シリーズの雪山を舞台にした長編作品です。富豪の遺産相続と雪山での遭難が鍵となり複雑な人間模様が描写されています。犯行動機が切なく、結末はあっけなく感じましたが読後感は悪くなかったです。また、タイトルにもなっている「雪霊」が思いがけない形で登場して物語の最後を盛り上げてくれます。このシリーズの中ではお勧めしやすい作品です。

双子の一人二役ならまだしも、仮面を利用した二人一役なんて想像つかんわ…。雪霊の正体は愛する人を奪われて、心が凍ってしまった一人の青年でした。