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読み返して思ったが、この犯人の思考はやばすぎる。恋人が死んで辛かったのは分かるけど、手がかりがイニシャルしかない、だったらみんな殺したれってなるか普通？しかも恋人の手を振り払ってしまった人はずっと良心の呵責に苦しんで自分なりに罪滅ぼしをしてたのに。あと個人的に思ったが、ターゲットがどこかよその家に引き取られたり、結婚してイニシャルが変わっている可能性もあるだろうに。もしそうだったらどうするつもりだったのだろうか？挙げ句の果てには、復讐に全く無関係の金田一にターゲットの殺害を強要しようとするとは。金田一がブチ切れるのも当然だ。もし黒死蝶に出てくる彼がコイツだとしたらもう無理。余談ですがそういう私は母親の結婚前のイニシャルがS・Kです。(笑)

金田一シリーズで始めてガッカリした作品。題名はムードたっぷり、オープニングもまあまあで期待したものの、探偵小説を読み慣れた人ならすぐに犯人の目星がついちゃう。でもいいのはその後かも知れない。心に深い傷を負った人の物語は、それまでの瑕瑾をカバーして余りあるかも知れないし逆に探偵小説を読み慣れて、サスペンスの世界を覗く人にこそふさわしいかも。この話、伏線めいっぱいだからキチンと読んで下さい。

こんなにおぞましい連続殺人を実行できるならば、どれだけ犯人の憎悪が深いのかと思いきや、犯行の動機が身勝手すぎて不快感しかなかった。ラストをきれいに終わらせようとするのもなんだか嫌だった。

顔がグシャとなっているのはつらいですが、閉じ込められたという展開にハラハラしました。ラスト悲しいお話です。

とにかく、犯人の思考がヤバ過ぎましたね。何故そういう思考にたどり着いてしまったのか・・・。そして怪人名でもあった「ジェイソン」の影に隠れていたせいで、あまり目立っていなかった「悲恋湖伝説」ですが。最後の最後で、伝説の二人が決して結ばれない運命だった理由が明らかになったことで、より一層救いのなさが増したとしか言いようがないというか。異人館の事件とは、また違った形の悲恋だったと思います。

巧妙に、殺しのターゲットにされた人間が集められ、次々に、という展開はよくありますが、殺人鬼ジェイソンなどというインパクトある存在を取り込むトリックには、驚かされました。読み返すと伏線探しも面白い。過去の遠野センパイと美幸の噂すら、ああ、そういうことか~と。結末は悲しい気持ちでいっぱいになり、心に残りました。

金田一を代表する話だと思う。幼い頃見て以来、S・Kのインパクトだけはずっと忘れなかった。

すごく久しぶりに読んだのですが、スピード感がすごくてあっという間に読んでしまいました。時間は残酷で、でも後味は悪くない。このシリーズの中でも1番好きな話の一つです。

動機がひどすぎるだろという感じです…。しかも復讐すべき人はきちんと後悔して苦しんでいたし…。切なくて後味は悪めです。

まさしく悲恋のお話です。もともと推理の能力は皆無ですが、全く犯人の予想すらできませんでした。