レビュー一覧

この作家さんには、泣かされたり、ドキドキさせられたりして、ついつい夢中になって読破させられてしまうのですが、今回も例外ではなく、最後は、泣かずにはいられない伯爵告白に胸きゅんものでした。・°°・(＞_＜)・°°・。その最後のシーン為だけでも読む価値あると思います(*^_^*)伯爵にもヒロインにもイラッとさせられるところも、その人柄にホッとしたり、嫌な外野に腹立たしかったりしますし、突っ込み所もないワケではないのですが、やはり最後には温かい気持ちになれる、そんなお話です( ´ ▽ ` )ﾉ

ヒロインはこの時代に珍しい結婚せずに自立を考えている女性。でも、自分の意思というよりは育ててくれた叔母を真似てといった感じ。もっと自発的にそれを選んでくれていればもっと良かった。ヤドリギのあたりは恋愛ほぼ未経験な伯爵の頑張りが可愛かった。

最後が尻切れトンボだったように思い、残念。また、盛り上がるシーンもなく、ただ淡々と二人のすれ違いが描かれているだけ。最初からお互いの気持ちがモロバレなのがハーレクイン特有だが、読み手側としてはすれ違いすぎてしつこさに何度も目を離してしまった。とにもかくにも、山場もなければエピローグもない。これに尽きる。

冷静な仮面をかぶったヒーローと、感情がモロばれのヒロインが「きっと相手はこう思ってるに違いない」的な思いをめぐらせるラブストーリー。結論はハッピーエンドだけど、特に盛り上がるところもなく、最後は二人が結ばれておしまいというのはちょっと物足りない。

エピローグで親族たちの慌てる様子とかあればなぁと思ってしまいました。

作家に惹かれて。無一文になった叔母に付き添い、伯爵のクリスマス・パーティーを訪れるヘレン。施しばかり欲する親戚に心底うんざりの孤独な伯爵と、自立心旺盛なヘレン…という設定はよかった。クリスマス＆ヒストリカルの雰囲気もリアリティがあり、楽しめた。…けど、瞬間湯沸かし器のごとくキレまくるヒロインが下手すると「ウザイな〜」と少々煩わしく感じられ、伯爵がヘレンに惹かれる経緯に深みが無く、ちょっとひと味足りない。もう少し伯爵は粘って欲しかった(笑)惜しい。これは完全に好みの問題かも。全体的にはハイレベルな作品です。