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二巻で完結でしたが、途中から別の読み切りが入っています。一言で言うと中々暗めの話でした。男の身勝手さに振り回されたヒロインが最終的には立ち直って前向きに生きて行く力強さは感じました。読み切りはやや前の作品でしたが近親相姦がテーマで激しい話でしたが、行く末が昔の文学作品の様な解決の終わりでした。前向きでなくはないのですが、読後感はあんまりよくない話なので、面白くはあったけどちょっと凹みました。
前の方のレビューにもありましたが、当時は大人の愛憎劇をドキドキしながら読んだものです。女性向けの漫画家の方は、対象が少女〜大人までと幅も内容も広く掲載誌によって分けて描くには、人生経験も感受性も知性も教養もお洒落感も必要で大変だと思います。が、さすが愛の伝道師ですね。ちょっと理屈っぽい里中作品が大好きです。風のゆくえは、本来生真面目で自分で自分を追い詰め考え過ぎてしまう男性なのだと感じます。そういった人ほど(男女年齢問わず)、ある限界に達すると全てを投げ出したくなったり病気にもなったりしまうのでしょうね。最初から手を抜いたり割り切れれば…。逆に簡単に考え思い詰める事はないのであれば、極端な思考や行動にはなってしまうのでしょうね。もう一作のテーマは、対象が同性や親族など当時は大変な時代だったと思います。様々な大きなリスクがある上での覚悟は今も相当大変な事と思います。どちらも、背景の人間心理含め、とっても興味深い内容でした。
里中先生は1970年代に週刊少女フレンドやなかよしにも連載を持っていましたが、この作品は週刊ヤングレディに掲載された(『風のゆくえ』1975年、『十字架の愛』1970年)大人向けの作品です。濃厚なベッドシーンなどはありませんが、当時はドキドキしながら読みました。愛の伝道師、と呼ばれた里中満智子先生です。狡くて情けないダメ男(でも男前)を描かせたら天下一品だなぁと当時思っていました。
里中さんってクソな男描くのうまいよね。クソすぎて笑えるくらい
要は男性の深刻なマリッジブルーです。甘えと言ってしまえばそれまでです。何か複雑で深い理由があるのかと思って読み始めたのでちょっと想像と違う話でしたが、これはこれで面白かったです。
クズな男を一途に想う姿に、少し恐怖すら覚えました。現実にこんなことがあればボコボコにされるでしょう(笑)
色んな女性が出てきて色んな考え方があるもんだなあと関心しました。慎也さんは色んな女性(男性にも)にモテるんですな。ヒロインが行動的になってゆく様子がよかった^^
昔どこかで(多分当時でも古本)途中まで読んで続きが気になり借りてみた。主人公ピンチ!なところでまでで、その先を知りたかっただけなので、主人公がひどい目にもあわず、前向きになったところで終わっているのでこれはこれでよし。失踪の理由が本当にどうでもよくって、いっそのこと理由はわからずじまいのほうが深みがあったかな。この時代の作品としてはこんなものなのかなと思って読みました。
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二巻で完結でしたが、途中から別の読み切りが入っています。一言で言うと中々暗めの話でした。男の身勝手さに振り回されたヒロインが最終的には立ち直って前向きに生きて行く力強さは感じました。読み切りはやや前の作品でしたが近親相姦がテーマで激しい話でしたが、行く末が昔の文学作品の様な解決の終わりでした。前向きでなくはないのですが、読後感はあんまりよくない話なので、面白くはあったけどちょっと凹みました。