ネタバレかもしれません。自分さえよければ、家族や他人が死ぬほど苦しんでもかまわない。そんな登場人物たちの色恋物語です。素直に夫を愛し、真面目に家庭を守ってきた奥さんを侮辱する野中。(悪役でもこんなこと言わないよ･･･というひどいセリフが下巻で出てきます。最低。)同じく立派に主婦して夫を支えてきた妻を死ぬほど苦しめた後、すぐに綾子と再婚する･･･えっと、青木？だったかな。そんなしょうもない男達を「愛してるの！」だけでつきすすむ自己中女。昼ドラの世界が好きな方にはオススメかもしれません。あ、チョイ役の家政婦さんが一番まともでした(笑)

身もふたもない言い方をしてしまうなら、登場人物が自分に酔っているクズばかりでした。

まるで昼ドラのようなドロドロした感じで、登場人物の誰にも感情移入できない作品です。不倫、自殺、同性愛、なんでもありです。主人公も言ってることが支離滅裂になってるくるので、ツッコミどころ満載ですが、それを楽しめる人にはオススメ。

う〜ん、ドロドロしてますね。お昼のドラマを見るようです。女は強い。

私はこの作品はとても好きです。人の表面的でない洞察力が鋭い少女が成長して自分を責めていますが、そもそも幼い頃から感情的過ぎる両親のおかげで一番の被害者であると思います。野中は妊婦に言うセリフの方が奥さんに対するセリフより酷いですね。彼女も苦悩の愛は題名通り終りを告げ、最後は穏やかな真実の愛を見つけられそうで良かったです。