レビュー一覧

短編が4つ入っています。サンプルでわかる通り、緒川千代さん系統のスッキリしていて綺麗で見やすい絵です。私的に一迅社のBLはハズレが多かったので期待していなかった分、すごく良かった。どのお話も静かに物語が進んで行き、劇的なイベントなどはないですが純粋な幸福感に満ちており、無期限で買ってしあわせな気分に浸りたい時に何度も読み返したいです。エロは最後にちょこっとある程度でした。全部が年の差カップルですが、若い子がいじらしくて可愛くて男前でたまりません！

1チケでは安いって思うくらい。サンプルで気になって買ってみたけど予想外によかった。短編集。どれもかなり違った設定と違ったキャラで十分楽しめた。でも、よく考えると若者(10台)とオジサンが多い気が。オヤジ大好きだから余計萌えた。年下ワンコに押されまくるオジサンとか、手練手管で学生をいいようにする先生とか、感情表現ゼロでわかりにくすぎるオジサンとか、みんなよかった。若い子の方も受けだったり攻めだったりするけど、純粋でかわいさを感じるのは共通してる。絵はきれいで、伊東七つ生さんを彷彿とさせる。エロは激しくないけど、人物の距離感の縮め方とか、そういうところにエロティシズムを感じる作風。

前編ゆっくりとした流れのお話です。絵が綺麗で描き込みも丁度いいので読みやすいです。雰囲気漫画っぽい感じで、具体的な愛の告白とか、言葉は少なめですがキャラの表情や仕草で本当にそれぞれが、お互いのことを好きなんだなって伝わってきます。個人的には一番最後の「やわらかなジレンマ」が好きです。2人の出会いからお互いが惹かれ合っていく流れの描写が綺麗です。短いお話ですが、それでもきちんと伝わってきます。攻め側の描写は一切なく、言葉数も少ないですが、目がすごく彼の心情を物語っていました。最後のおまけでああ、そういうことか！ってなりました！読んで損はない一冊です。

打ち合いでも始めそうなペンネームと反対の、繊細な絵柄と内容でした。初コミックスとは思えない完成度！静と動の、常に静という雰囲気。気持ちの機微とかはしっかり描かれてるんですが、もうちょっとキャラが生きてくるともっと素敵だなと思いました。短編も全部似たような雰囲気だったので、他のバリエーションも読んでみたいです。

ううーん、うううーん。　なんかあんまり。。。４篇入っていて、どれも話がつまらなかった。それに最初の話を除いて他の３篇は登場人物の容姿が悪いか性格が悪いかどっちかで、どうにも感情移入ができなかった。特に２つ目の話の相手役の中年男性がびっくりする位容姿が悪い上に性格も悪く、「お金を払ってこんな話を読むなんて私は何をやってるんだ。。。トホホ　」と思わせるものがあった。

サンプル読んで違うかも....と思いつつ、高評価につられて購入。結果、可もなく不可もなく。内容重視向けっぽいレビューが多く、期待しすぎてしまった。単に私には合わなかっただけかもしれないが、読み返すことはないと思う。

なんかすっごくほっこりしました。ドエロに疲れてもなおBLを欲する時に読むといいクッションになるかと。というか、コレをおｋと思うくらいのところでやめておけば、がっつり腐女子にならずに済むのに…と思える甘酸っぱさですｗ

この作者さんはハマる人はすごくハマると思います。最初そうでもなくても何かの時に読み返して、この淡々とした静かな作風に浸りたい時がやってくるんですよね。どの作品でもあんまりニコニコ笑う明るい人みたいなのは出てこなくて、表情筋どこ行ったのかな？くらいに分かりづらいのですが、その分目線だったり台詞の間だったりが上手いです。

フランス映画の様にお話しが終わります。もっと突っ込んだとこまで読みたいーっとなりますが、これがこの作家さんの良いところなんですよね。それぞれのお話しの後の「後書き」が良かったです。

短編集なのですが、どのお話にも独特な静けさや穏やかさを感じることができます。各話ごとの終わりにあとがきと短い漫画が載って いるのですが、本編とは対極的に軽やかなユーモアを感じられて、こちらもお気に入りです。