レビュー一覧

とても面白く読み応えがありました。ヒロインのマリーは24歳、ヒーローのユージーンはバツイチの30歳で殺人ミステリー要素もあり、10代の伯爵令嬢と公爵のロマンチックラブやHシーンを期待している読者には向きません。ヒロインは昔は王女様が降嫁した名家の伯爵令嬢ではあるけれど、今は落ちぶれて領地も屋敷も失ってしまったのに好きな絵(万人受けしないピカソ的な絵のようだ）を描いていられたら満足という、愛情深いが甲斐性なしの父の元でお転婆に育ち、社交界デビューするお金もないんだから官僚になって自力で収入を得ようと書記官になった超現実主義のお姫様。淡々と破天荒なことを考えていたり、思考回路が面白いけど賢く優しい部分もあって好感が持てます。回想シーンが多いのですが、ところどころ誰の思考やセリフなのか分かりにくいところがあるのが少し残念。ちらっと出てくる王太子殿下も楽しそうなキャラなので、続編希望です。

大きな事件や結構なハプニングはあるものの全てあっさり解決＆落ち着きます。疾風感のあるお話でした。ハッピーエンドなのは良いんですが、あまり心に残らないです。

軽いラブコメかと思ったら、重い事件あり、甘いプロポーズありと、もりだくさんな内容でした。イラストつきの風呂上り遭遇シーンに萌えました（笑）

読みやすいし面白い。視点がちょくちょくかわり、アレはどうだったんだろう？とかはありますが、最後まで一気に読み進められた。

没落伯爵の令嬢マリーは破天荒で現実的、でも機知に富んで本人は自覚していないが充分に美しい。いいですね、このキャラ、左大臣公爵閣下ユージンだって振り回されてメロメロになるのは納得です。誘拐や殺人などサスペンスもありの恋愛録、最後のニ人の笑顔までとても楽しめました。

私的には楽しめました。ミステリー展開となりましたが、読みやすかったです。お転婆なヒロインは可愛くて、ヒーローも頼りになるし、ハッピーエンドで良かったです。

それなりに面白かったのですが途中誰の立場からの話なのかすぐに分からないところが何カ所がありました。

他の方が書かれていたように、伏線が回収されていなかったり、悪役がいともあっさりいなくなったり、ん？と思うことはありましたが、全般的には楽しく読ませてもらいました。

面白かったけど、ページ数のせいか、伏線が色々回収できてない。ヒーローの嫁が死んだ本当の理由とか、ヒロインの肖像画がどんな風に書かれてたのかとか、なんで王太子が肖像画のこと知ってるのかとか、ちょっとモヤモヤが残った。

何といってもヒーローが格好良かったです。ヒロインも天然ぽいですが、嫌みな感じではなく可愛かったです。